【仏教用語/人物集 索引】

『正法眼蔵随聞記』(しょうぼうげんぞう ずいもんき)

投稿日:1235年1月1日 更新日:

『正法眼蔵随聞記』は鎌倉時代の法語集。道元禅師の法語を、その2歳年長の弟子で、永平寺2世となった孤雲懐奘(こうん えじょう)が記した語録書。嘉禎年間(1235~1238年)の成立。懐奘没後に弟子たちが6巻にまとめた。道元禅師の姿や『正法眼蔵』を理解する上での基本文献である。また、仏教、禅宗、曹洞宗に限らず、学ぶ者が心得たい内容が書かれている。

『正法眼蔵随聞記』1、人をはづべくんば明眼の人をはづべし

示して云く、人をはづべくんば明眼の人をはづべし。

、在宋の時、天童浄和尚、侍者に請ずるにいはく、「外国人たりといへども元子は器量人なり。」と云ってこれを請ず。

、堅くこれを辞す。

その故は、「和国に聞こえん為にも、学道の稽古の為にも大切なれども、衆中に具眼の人ありて、外国人として大叢林の侍者たらん事、国に人なきがごとしと難ずることやあらん、もっともはづべし。」といいて、書状を以てこの旨をのべしかば、浄和尚、国を重くし、人をはづる事を許して、更に請ぜざりしなり。

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※このページは学問的な正確性を追求するものではありません。前知識のない一般の方でも「読んでみよう!」と思ってもらえるよう、より分かりやすく読み進めるために編集しています。漢字をひらがなに、旧字体を新字体に、送り仮名を現代表記に、( )にふりがなをつけるなど、原文に忠実ではない場合があります。

1、人をはづべくんば明眼の人をはづべし
2、我れは病者なり、非器なり
3、学道の人、衣食を貪ることなかれ
4、学道の人、衣食に労することなかれ
5、古人云く、聞くべし見るべし

6、学道の人は後日を待って行道せんと思う事なかれ
7、海中に龍門と云う処あり
8、人法門を問う
9、当世学道する人
10、唐の太宗の時

11、学道の人、参師聞法の時
12、道者の用心
13、仏々祖々、皆本は凡夫なり
14、俗の帝道の故実を言うに
15、続高僧伝の中に(文庫二・一の一)

16、戒行持斎を守護すべければとて(文庫二・一の二)
17、人その家に生まれ、その道に入らば(文庫二・二)
18、広学博覧はかなうべからざることなり(文庫二・三)
19、如何なるか是れ不昧因果底の道理(文庫二・四の一)
20、犯戒と言うは受戒以後の所犯を道うか(文庫二・四の二)

21、悪口を以て僧を呵嘖し(文庫二・五)
22、故鎌倉の右大将(文庫二・六)
23、昔、魯の仲連(文庫二・七の一)
24、たとい我れ道理を以て道うに(文庫二・七の二)
25、無常迅速なり、生死事大なり(文庫二・八)

26、昔、智覚禅師と云し人(文庫二・九)
27、祖席に禅話を覚り得る故実(文庫二・十)
28、人は世間の人も衆事を兼ね学して(文庫二・十一)
29、人は思い切って命をも捨て(文庫二・十二)
30、学道の人、衣粮を煩わす事なかれ(文庫二・十三)

31、世間の男女老少(文庫二・十四)
32、世人多く善事を成す時は(文庫二・十五)
33、もし人来って用事を云う中に(文庫二・十六)
34、今の世、出世間の人(文庫二・十七)
35、学道の人、世情を捨つべきについて(文庫二・十八)

36、行者先ず心を調伏しつれば(文庫三・一)
37、故僧正建仁寺におはせし時(文庫三・二)
38、唐の太宗の時(文庫三・三)
39、学道の人は人情をすつべきなり(文庫三・四)
40、故建仁寺僧正の伝をば(文庫三・五)

41、故僧正云く、衆各用いる所の衣粮等(文庫三・六)
42、我れ在宋の時禅院にして古人の語録を見し時(文庫三・七)
43、真実内徳無うして人に貴びらるべからず(文庫三・八)
44、学道の人、世間の人に智者もの知りと知られては無用なり(文庫三・九)
45、今この国の人は(文庫三・十)

46、学人問うて云く某甲なお学道心に繋けて(文庫三・十一)
47、人多く遁世せざる事は(文庫三・十二)
48、古人云く朝に道を聞かば夕に死すとも可なり(文庫三・十三)
49、学人は必ずしも死ぬべき事を思うべし(文庫三・十四)
50、衲子の行履旧損の衲衣等を(文庫三・十五)

51、父母の報恩等の事(文庫三・十六)
52、人の鈍根と云うは、志の到らざる時の事なり(文庫三・十七)
53、大宋の禅院に麦米等をそろえて (文庫三・十八)
54、近代の僧侶(文庫三・十九)
55、治世の法は上天子より(文庫三・二十の一)

56、我れ大宋天童禅院に居せし時(文庫三・二十の二)
57、得道の事は心をもて得るか(文庫三・二十一)
58、学道の人身心を放下して(文庫四・一)
59、世間の女房なんどだにも(文庫四・二)
60、世人を見るに果報もよく(文庫四・三)

61、学道の人は尤も貧なるべし(文庫四・四)
62、宋土の海門禅師(文庫四・五)
63、唐の太宗即位の後(文庫四・六)
64、衲子の用心、仏祖の行履を守るべし(文庫四・七)
65、人は必ず陰徳を修すべし(文庫四・八)

66、学道の人は先ずすべからく貧なるべし(文庫四・九の一)
67、学道の人多分云く(文庫四・九の二)
68、某甲老母現在せり(文庫四・十)
69、学道の人自解を執する事なかれ(文庫五・一)
70、学人第一の用心は先ず我見を離るべし(文庫五・二)

71、古人云く、霧の中を行けば覚えざるに衣しめる(文庫五・三)
72、嘉禎二年臘月除夜(文庫五・四)
73、俗人の云く何人か厚衣を欲せざらん(文庫五・五)
74、学道の人、悟りを得ざる事は(文庫五・六)
75、学人初心の時(文庫五・七の一)

76、愚癡なる人は(文庫五・七の二)
77、三覆して後に云え(文庫五・八の一)
78、善悪と云う事定め難し(文庫五・八の二)
79、世間の人多分云く(文庫五・八の三)
80、俗人の云く城を傾くる事は(文庫五・九)

81、楊岐山の会禅師(文庫五・十)
82、ある客僧の云く、近代の遁世の法(文庫五・十一)
83、伝へ聞きき、実否を知らざれども(文庫五・十二)
84、仏法のためには身命をおしむ事なかれ(文庫六・一)
85、学道の人は吾我のために仏法を学する事なかれ(文庫六・二)

86、俗人の云く、財はよく身を害す(文庫六・三)
87、昔、国皇あり(文庫六・四)
88、僧問うて云く、智者の無道心なると(文庫六・五)
89、学人、人の施を受けて悦ぶ事なかれ(文庫六・六)
90、ふるく云く、君子の力は牛に勝れたり(文庫六・七)

91、真浄の文和尚(文庫六・八)
92、古人多くは云く光陰虚しく度る事なかれ(文庫六・九)
93、学道はすべからく吾我を離るべし(文庫六・十)
94、奘問うて云く、叢林の勤学の行履と云うは(文庫六・十一)
95、泉大道の云く(文庫六・十二)

96、先師全和尚入宋せんとせし時(文庫六・十三)
97、世間の人自ら云く(文庫六・十四)
98、人の心元より善悪なし(文庫六・十五)
99、大恵禅師ある時、(文庫六・十六)
100、俗の野諺に云く(文庫六・十七)

101、大慧禅師の云く(文庫六・十八)
102、春秋に云く(文庫六・十九)
103、古人云く知因識果の知事に属して(文庫六・二十)
104、古人の云く百尺の竿頭にさらに一歩を進むべし(文庫六・二十一)
105、衣食の事兼ねてより思いあてがふ事なかれ(文庫六・二十二)

106、学人各々知るべし(文庫六・二十三)
107、学道の最要は坐禅これ第一なり(文庫六・二十四)
108、跋語

『正法眼蔵随聞記』
※タイトル右側に「ちくま学芸文庫」版の『正法眼蔵随聞記』章題番号を付記しました。学問的な正確性を求める場合は、書籍にてご確認ください。

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