中島法雄

自動化を目指す時代に生きて②

前回、私たちが生きているのは無意識に自動的に働いてくれる身体があるからという話をしました。ところで、私は一般家庭からお寺の世界に入ったのですが、お寺の仕事と言えば何を思い浮かべますか?お葬式や法要でお経を唱えて、坐禅をして、鐘を叩いて、一般的なイメージはそんなところでしょうか。師匠とは50歳離れていて、その奥さんが亡くなってから住み込みで働いたので、その他に炊事洗濯掃除などの家事、畑仕事、電話対応、パソコン管理、事務全般、思いつくだけでこれだけですね。実質24時間勤務です。禅寺だったので、精進料理というイメージを持つ人もいると思いますが、自給自足の精神も受け継がれていて、畑仕事をするお寺もあり...
中島法雄

自動化を目指す時代に生きて

AIの普及やインターネットの高速化、様々な場所でのロボティクスの利用など、自動化を支える技術革新は衰えを知らないように思えます。どうやら人間は楽に生きる、楽に稼げる方向に向かいたいようですね。単純な作業や、置き換えるだけの作業、監視するだけの仕事などを時間制限なく動かせる機械にやってもらえるのであれば、人間は何を仕事にすれば良いでしょうか?これは機械による自動化の話ですが、既に何億年も自動化を実現しているのは宇宙であり、地球であり、生命です。宇宙はビッグバンが始めだとするとそこから自動的に広がっているし、地球は自動化された宇宙の一部で、姿かたちを変えながら自転し、太陽の周りを自動的に回っていま...
中島法雄

働くということとお金の関係

私は師匠が住職を務めるお寺で手伝い出したのは1993年からで、得度、学生時代を経て、そのお寺では2006年に副住職になり、2007年に下山しています。その間、住職の下で働いていました。途中、大本山での修行が1年間あり、日給200円、半年経つと300円になりました。「給料ちゃうやん」と思われるかもしれませんが、通帳には1ヶ月分の6000円ほどが「給料」の名目で振り込まれていました。現在は修行も働くということのようです。そこから師匠のお寺に戻ると月給制度で働きました。1か月間で8万円でした。天引きがないので、そこから奨学金を毎月3万円返済し、税金を払い、年金を払い、健康保険料を払い、電話代を払い、...
中島法雄

得度の日

今日は私が得度式を受けた日です。1998年のことなので、僧侶になって丸27年間が過ぎたことになります。師匠もお亡くなりになり、寺院から離れ、宗派の所属からも離れ、この心と身体を寺院センターと名付け、師匠から受け継いだ教えを灯にし、縁に随い歩む日々を送っています。私の生家は浄土宗でした。小学生の時に一緒に暮らしていた祖母を亡くしてから頻繁にお坊さんが来るようになり、身近に僧侶を感じるようになったのはその頃です。そのお坊さんは元々学校の先生をしていたという話を聞いたことから、子ども心ながら将来、仕事を引退したらお坊さんになってみたいと感じたものです。両親の離婚を経て、母親と暮らしていましたが、母は...
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誰でも法要を実施できる動画(表白→偈文→般若心経→回向)

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年回忌法要早見表(令和7年・西暦2025年)

年回忌法要早見表とは、その年の年回忌(法事)を一覧で表示するものです。年回忌は一般的に行われることが多いものを赤字で表示しています。それ以外の場合も祥月命日法要を行ったり、年回忌として行ったりする場合があります。年回忌法要早見表(令和7年・西暦2025年)和暦没年 西暦没年 年回忌令和7年 2025年 (亡くなられた時が1回目の命日です)令和6年 2024年 1周忌(2回目の命日)令和5年 2023年 3回忌(3回目の命日)令和4年 2022年 4令和3年 2021年 5令和2年 2020年 6令和元年/平成31年 2019年 7回忌平成30年 2018年 8平成29年 2017年 9平成28...
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誰でも布薩法要を実施できる動画(反省の日)(表白→三帰礼文→懺悔文[復唱]→開経偈→四弘誓願→般若心経→十善戒→回向→普回向→各自で反省、見つめ直す、見直す時間)

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誰でも祈願法要を実施できる動画(表白→偈文→般若心経/祈祷太鼓→回向)

中島法雄

『寺院センター』ウェブサイト管理人について

ウェブサイト『寺院センター』管理人の中島法雄です。仏教やお寺が好きで、一般の家庭から仏門に入りました。生まれた頃から居間には仏壇があり、お供え物のお下がりを楽しみにする子どもでした。仏壇に水を供えたり、金仏器に炊き立てのご飯を丸く盛り付けたものを供える手伝いもしていました。幼い頃は意識していませんでしたが、生家の宗派は浄土宗、本尊は阿弥陀様です。小学校二年生になって、僕の誕生日の翌日、同居していた祖母が亡くなりました。それから法事や月参りでお参りに来てくれるお坊さんに興味を持つようになりました。子どもの頃の仏壇は生活の一部だったけれど、お坊さんは特別な存在でした。こんな私の自己紹介を書くのも、...