示して云く、学道の人、参師聞法の時、能々窮めて聞き、重ねて聞いて決定すべし。問うべきを問わず、言うべきを言わずして過ごしなば、我が損なるべし。
師は必ず弟子の問うを待って発言するなり。心得たる事をも、幾度も問うて決定すべきなり。師も、弟子によくよく心得たるかと問うて、云い聞かすべきなり。
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『正法眼蔵随聞記』
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