【仏教用語/人物集 索引】

『正法眼蔵随聞記』82、ある客僧の云く、近代の遁世の法

投稿日:1235年6月11日 更新日:

一日ある客僧の云く、「近代の遁世の法、各々時料等の事、かまえて、後、わづらいなきように支度す。これ小事なりと云えども学道の資縁なり。かけぬれば事の違乱出来る。今この御様を承り及ぶに、一切その支度なく、ただ天運にまかすと。こと実ならば、後時の違乱あらん。如何。」

示して云く、事皆先証あり。敢て私曲を存ずるにあらず。西天東地の仏祖皆是の如し。私に活計を至さん、尽期有るべからず。またいかにすべしとも定相なし。この様は、仏祖皆行じ来れるところ、私なし。もし事闕如し絶食せば、その時こそ退しもし、方便をもめぐらさめ。かねて思うべきにあらず。

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『正法眼蔵随聞記』

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