【仏教用語/人物集 索引】

『正法眼蔵随聞記』2、我れは病者なり、非器なり

投稿日:1235年6月15日 更新日:

示して云く、ある人の云く、「我れ病者なり、非器なり、学道にたえず。法門の最要を聞きて独住隠居して、性をやしない、病をたすけて、一生を終えん。」と云うに、

示して云く、先聖必ずしも金骨にあらず、古人豈皆上器ならんや。滅後を思えばいくばくならず、在世を考うるに人々みな俊なるにあらず。善人もあり、悪人もあり、比丘衆の中に不可思議の悪行するもあり、最下品の器量もあり。しかれども、卑下して道心をおこさず、非器なりと云って学道せざるなし。

今生もし学道修行せずは、何れの生にか器量の物となり、不病の者とならん。ただ身命を顧りみず発心修行する、学道の最要なり。

⇒ 続きを読む ⇒ 目次(はじめに戻る)

※このページは学問的な正確性を追求するものではありません。前知識のない一般の方でも「読んでみよう!」と思ってもらえるよう、より分かりやすく読み進めるために編集しています。漢字をひらがなに、旧字体を新字体に、送り仮名を現代表記に、( )にふりがなをつけるなど、原文に忠実ではない場合があります。

『正法眼蔵随聞記』

<< 戻る

-仏教を本気で学ぶ
-, , , ,



Copyright © 1993 - 2024 寺院センター All Rights Reserved.