【仏教用語/人物集 索引】

『正法眼蔵随聞記』35、学道の人、世情を捨つべきについて

投稿日:1235年6月11日 更新日:

示して云く、学道の人、世情を捨つべきについて重々の用心あるべし。世を捨て、家を捨て、身を捨て、心を捨つるなり。能々思量すべきなり。

世を遁れて山林に隠居し、我が重代の家を絶やさず、家門親族の事を思うもあり。
家を遁捨して親族の境界をも捨離すれども、我が身に苦しき事を為さじと思い、病発しつべき事を、仏道をも行ぜじと思うは、いまだ身を捨てざるなり。

また身をも惜まず難行苦行すれども、心仏道に入らずして、我が心に違く事をば、仏道なれども為じと思うは、心を捨てざるなり。

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『正法眼蔵随聞記』

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