夜話に云く、人多く遁世せざる事は、我身を貪るに似て我身を思わざるなり。是れ即ち遠慮なきなり。また是れ善知識に逢わざるに依るなり。
たとひ名聞を思うとも、仏祖の名を得て古徳後賢是れを聞いて悦ばしめん。たとひ利養を思うとも常楽の益を得、龍天の供養を得べし。
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『正法眼蔵随聞記』
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