【仏教用語/人物集 索引】

『正法眼蔵随聞記』67、学道の人多分云く

投稿日:1235年6月11日 更新日:

また云く、学道の人、多分云く、もしその事をなさば世人是れを謗ぜんかと。この条甚だ非なり。世間の人何とも謗ずとも、仏祖の行履、聖教の道理にてだにもあらば依行すべし。世人挙って褒るとも、聖教の道理にあらず、祖師も行ぜらん事ならば依行すべからず。

その故は、世人親疎我れをほめそしればとて、彼の人の心に随いたりとも、我が命終の時、悪業にもひかれ悪道へ趣かん時、何にも救うべからず。

喩えば皆人に謗られ悪るとも、仏祖の道に従うて依行せば、その冥、実に我れをばたすけんずれば、人のそしればとて、道を行ぜざるべからず。

また是のごとく謗讃する人、必ずしも仏道に通達し、証得せるにあらず。何としてか仏祖の道を善悪をもて判ずべき。然も世の人情には順うべからず。ただ仏道に依行すべき道理あらば、一向に依行すべきなり。

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『正法眼蔵随聞記』

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