「 何を基準に物事を見ているか 」 一覧

スッタニパータ - ブッダの言葉

かの尊き師・尊き人、覚った人に礼したてまつる。 【 第1 蛇の章 】 1、蛇 1 蛇の毒が身体のすみずみにひろがるのを薬で制するように、怒りが起こったのを制する修行者(比丘)は、この世とかの世とをとも ...

「正法眼蔵」道心(どうしん)

仏道をもとむるには、まづ道心をさきとすべし。道心のありやう、しれる人まれなり。あきらかにしれらん人に問ふべし。 よの人は道心ありといへども、まことには道心なき人あり。まことに道心ありて、人にしられざる ...

「正法眼蔵」生死(しょうじ)

生死の中に仏あれば生死なし。又云く、生死の中に仏なければ生死にまどはず。 心は、夾山、定山といはれしふたりの禅師の言葉なり。得道の人の言葉なれば、さだめてむなしくまうけじ。 生死を離れんとおもはん人、 ...

『典座教訓』19、親心は無償の心

いわゆるろうしんとは、 いわゆる老心とは、 ふぼのこころなり。たとえば 父母の心なり。たとえば ふぼのいっしをおもうがごとく、 父母の一子を念うがごとく、 さんぼうをそんねんすること 三宝を存念するこ ...

『典座教訓』17、ただ自然に変わっていくだけ

もしことをたっとぶべきものならば、 若し事を貴ぶべき者ならば、 ごどうのことをたっとぶべし。 悟道の事を貴ぶべし。 もしときをたっとぶべきものならば、 若し時を貴ぶべき者ならば、 ごどうのときをたっと ...

『典座教訓』14、修行は日々の足下にある

しらずんばあるべからず。 知らずんばあるべからず。 おもうべし 想うべし ふさいよくしょうたいをやしない、 莆菜能く聖胎を養い、 よくどうがをしょうずることを。 能く道芽を長ずることを。 いやしとなす ...

『典座教訓』5、菜っ葉も伽藍も上下なし

にょほうにとうたし、くわにいれて 如法に洮汰し、鍋に納れて ひをたきはんをむす。いにしえにいわく、 火を燒き飯を蒸す。古に云く 「はんをむすくわじゅうをじじゅうとなし 「飯を蒸す鍋頭を自頭となし こめ ...

『典座教訓』3、米を洗うことも修行のうち

『ぜんえんしんぎ』にいわく、 『禅苑清規』に云く、 ろくみしょうならず、さんとくたらざ 「六味精ならず、三徳給らざ るは、てんぞのしゅうにぶする るは、典座の衆に奉する しょいにあらず」と。 所以にあ ...

『正法眼蔵随聞記』8、人法門を問う

一日示して云く、人、法門を問う、あるいは修行の方法を問うことあらば、衲子はすべからく実を以て是れを答うべし。若しくは他の非器を顧み、あるいは初心末入の人意得べからずとて、方便不実を以て答ふべからず。菩 ...

『正法眼蔵随聞記』46、学人問うて云く某甲なお学道心に繋けて

一日学人問うて云く、「某甲なを学道心に繋けて年月を運ぶといえども、いまだ省悟の分あらず。古人多く道う、聡明霊利に依らず、有知明敏をも用いずと。しかあれば、我が身下根劣智なればとて卑下すべきにもあらずと ...

『正法眼蔵随聞記』85、学道の人は吾我のために仏法を学する事なかれ

示して云く、学道の人は吾我のために仏法を学する事なかれ。ただ仏法のために仏法を学すべきなり。その故実は、我が身心を一物ものこざず放下して、仏法の大海に廻向すべきなり。その後は一切の是非を管ずる事なく、 ...

『正法眼蔵随聞記』30、学道の人、衣粮を煩わす事なかれ

示して云く、学道の人、衣粮を煩わす事なかれ。ただ仏制を守って、心を世事に出す事なかれ。仏言く、「衣服に糞掃衣あり、食に常乞食あり。」と。いづれの世にかこの二事尽くる事有らん。無常迅速なるを忘れて徒らに ...

『正法眼蔵随聞記』96、先師全和尚入宋せんとせし時

示して云く、先師全和尚、入宋せんとせし時、本師叡山の明融阿闍梨、重病に沈み、既に死なんとす。 その時この師云く、「我れ既に老病に沈み、死去せんとする事近きにあり。汝一人老病をたすけて、冥路をとぶらうべ ...

『正法眼蔵随聞記』98、人の心元より善悪なし

一日雑話の次に云く、人の心元より善悪なし。善悪は縁に随っておこる。仮令、人発心して山林に入る時は、林家はよし、人間はわるしと覚ゆ。また退心して山林を出る時は、山林はわるしと覚ゆ。是れ即ち決定して心に定 ...

『正法眼蔵随聞記』27、祖席に禅話を覚り得る故実

夜話に云く、祖席に禅話を覚り得る故実は、我が本より知り思う心を、次第に知識の言に随って改めて去くなり。 仮令仏と云うは、我が本知ったるようは、相好光明具足し、説法利生の徳ありし釈迦弥陀等を仏と知ったり ...

『正法眼蔵随聞記』29、人は思い切って命をも捨て

示して云く、人は思い切って命をも捨て、身肉手足をも斬る事は中々せらるるなり。然れば、世間の事を思い、名利執心の為にも、是のごとく思うなり。ただ依り来る時に触れ、物に随って心品を調うる事難きなり。 学者 ...

『正法眼蔵随聞記』39、学道の人は人情をすつべきなり

夜話に云く、学道の人は人情をすつべきなり。人情を捨つると云うは、仏法に順じ行ずるなり。世人多くは小乗根性なり。善悪を弁じ是非を分ち、是を取り非を捨つるはなお是れ小乗の根性なり。ただ世情を捨つれば仏道に ...

『正法眼蔵随聞記』54、近代の僧侶

一日請益の次に云く、近代の僧侶、多く世俗に従うべしと云う。思うに然らず。世間の賢すらなお民俗に随う事を穢れたる事と云って、屈原の如きは「皆酔えり。我れは独醒めたり。」とて、民俗に随わずしてついに滄浪に ...

『正法眼蔵随聞記』77、三覆して後に云え

示して云く、「三覆して後に云え。」と云う心は、おおよそ物を云わんとする時も、事を行わんとする時も、必ず三覆して後に言い行うべし。先儒多くは三たび思いかえりみるに、三たびながら善ならば云い行なえと云うな ...

『正法眼蔵随聞記』79、世間の人多分云く

また云く、世間の人多分云く、「学道の志あれども世のすえなり、人くだれり。我が根劣なり。如法の修行に堪うべからず。ただ随分にやすきにつきて結縁を思い、他生に開悟を期すべし。」と。 今は云く、この言う事は ...

『正法眼蔵随聞記』23、昔、魯の仲連

夜話に云く、昔、魯の仲連と云う将軍ありて、平原君が国にあって能く朝敵を平らぐ。平原君賞して数多の金銀等を与えしかば、魯の仲連辞して云く、「ただ将軍の道なれば敵を討つ能を成すのみ。賞を得て物を取らんとに ...

『正法眼蔵随聞記』26、昔、智覚禅師と云し人

示して云く、昔、智覚禅師と云し人の発心出家の事、この師は初めは官人なり。富に誇るに正直の賢人なり。有る時、国司たりし時、官銭を盗んで施行す。傍の人、是れを官奏す。帝、聴いて大いに驚きあやしむ。諸臣皆あ ...

『正法眼蔵随聞記』33、もし人来って用事を云う中に

夜話に云く、もし人来って用事を云う中に、あるいは人に物を乞い、あるいは訴訟等の事をも云わんとて、一通の状をも所望する事出来有るに、その時、我は非人なり、遁世籠居の身なれば、在家等の人に非分の事を謂わん ...

『正法眼蔵随聞記』44、学道の人、世間の人に智者もの知りと知られては無用なり

夜話に云く、学道の人、世間の人に、智者もの知りと知られては無用なり。 真実求道の人の一人もあらん時は、我が知るところの仏祖の法を説かざる事あるべからず。たとひ我れを殺さんとしたる人なりとも、真実の道を ...

『正法眼蔵随聞記』45、今この国の人は

夜話に云く、今この国の人は、多分あるいは行儀につけ、あるいは言語につけ、善悪是非、世人の見聞識知を思うて、その事をなさば人あしく思いてん、その事は人よしと思いてん、乃至向後までもと執するなり。是れまた ...

『正法眼蔵随聞記』22、故鎌倉の右大将

また物語に云く、故鎌倉の右大将、始め兵衛佐にて有りし時、内府の辺に一日はれの会に出仕の時、一人の不当人在りき。 その時、大納言のおほせて云く、「是れを制すべし。」と。 大将の云く、「六波羅におほせらる ...

『正法眼蔵随聞記』95、泉大道の云く

一日参の次に示して云く、泉大道の云く、「風に向って坐し、日に向って眠る。時の人の錦被たるに勝れり。」と。 この言葉、古人の語なれども少し疑いあり。時の人と云うは、世間貪利の人を云うか。もし然らば、敵対 ...

『正法眼蔵随聞記』78、善悪と云う事定め難し

また云く、善悪と云う事定め難し。世間の綾羅錦繍をきたるをよしと云い、麁布糞掃をわるしと云う、仏法には是れをよしとし清しとす。金銀錦綾をわるしとし穢れたりとす。是のごとく一切の事に渡りて皆然り。 予が如 ...

『正法眼蔵随聞記』20、犯戒と言うは受戒以後の所犯を道うか

奘問うて云く、犯戒と言うは、受戒以後の所犯を道うか、ただしまた未受以前の罪相をも犯戒と道うべきか。 師答えて云く、犯戒の名は受後の所犯を道うべし。未受以前所作の罪相をばただ罪相、罪業と道って犯戒と道う ...

『正法眼蔵随聞記』100、俗の野諺に云く

示して云く、俗の野諺に云く、「唖せず聾せざれば家公とならず。」と。云う心は、人の毀謗をきかず、人の不可を云わざればよく我が事を成ずるなり。是のごとくなる人を、家の大人とす。 是れ即ち俗の野諺なりと云え ...

『法句経』ダンマパダ【 第26章 バラモン 】

383 バラモンよ。流れを断って。勇敢であれ。諸の欲望を去れ。諸の現象の消滅を知って、作られざるもの(ニルヴァーナ)を知る者であれ。 384 バラモンが二つの事柄(止と観)について彼岸に達し、完全にな ...

『法句経』ダンマパダ【 第18章 汚れ 】

235 あなたはいまや枯葉のようなものである。閻魔王の従卒もまたあなたに近づいた。あなたはいま死出の門路に立っている。しかしあなたには旅の資糧さえも存在しない。 236 だから、自己の拠り所をつくれ。 ...



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