「 洞山良价 」 一覧

『伝光録』第三十八祖。洞山悟本大師。

【本則】 第三十八祖。洞山悟本大師。参雲巌問云。無情説法什麼人得聞。巌曰。無情説法無情得聞。師曰。和尚聞否。巌曰。我若得聞汝即不得聞吾説法也。師曰。若恁麼即良价不聞和尚説法也。巌曰。我説法汝尚不聞。何 ...

「正法眼蔵」神通(じんづう)

かくのごとくなる神通は、仏家の茶飯なり、諸仏いまに懈倦せざるなり。これに六神通あり、一神通あり。無神通あり、最上通あり。朝打三千なり、暮打八百なるを為体とせり。与仏同生せりといへども仏にしられず、与仏 ...

「正法眼蔵」自証三昧(じしょうざんまい)

諸仏七仏より、仏々祖々の正伝するところ、すなはち修証三昧なり。いはゆる或従知識、或従経巻なり。これはこれ仏祖の眼睛なり。このゆゑに、 曹渓古仏、問僧云、還假修証也無(還修証を假るや無や)。 僧云、修証 ...

「正法眼蔵」春秋(しゅんじゅう)

洞山悟本大師、因僧問、寒暑到来、如何回避(寒暑到来、如何が回避せん)。 師云、何不向無寒暑処去(何ぞ無寒暑の処に向つて去らざる)。 僧云、如何是無寒暑処(如何ならんか是れ無寒暑処)。 師云、寒時寒殺闍 ...

「正法眼蔵」眼睛(がんぜい)

億千万劫の参学を拈来して団圝せしむるは、八万四千の眼睛なり。 先師天童古仏、住瑞巖時、上堂示衆云、秋風清、秋月明。大地山河露眼睛。瑞巖点瞎重相見。棒喝交馳験衲僧(先師天童古仏、瑞巖に住せし時、上堂の示 ...

「正法眼蔵」説心説性(せっしんせっしょう)

神山僧密禅師、与洞山悟本大師行次、悟本大師、指傍院曰(洞山悟本大師と行次に、悟本大師、傍院を指して曰く)、裏面有人説心説性(裏面に人有りて説心説性す)。 僧密師伯曰、是誰(是れ誰そ)。 悟本大師曰、被 ...

「正法眼蔵」無情説法(むじょうせっぽう)

説法於説法するは、仏祖附嘱於仏祖の見成公案なり。この説法は法説なり。有情にあらず、無情にあらず。有為にあらず、無為にあらず。有為無為の因縁にあらず、従縁起の法にあらず。 しかあれども、鳥道に不行なり、 ...

「正法眼蔵」仏道(ぶつどう)

曹渓古仏、あるとき衆にしめしていはく、慧能より七仏にいたるまで四十祖あり。 この道を参究するに、七仏より慧能にいたるまで四十仏なり。仏々祖々を算数するには、かくのごとく算数するなり。かくのごとく算数す ...

「正法眼蔵」行持(ぎょうじ)上

仏祖の大道、かならず無上の行持あり。道環して断絶せず、発心修行、菩提涅槃、しばらくの間隙あらず、行持道環なり。このゆゑに、みづからの強為にあらず、他の強為にあらず、不曽染汚の行持なり。 この行持の功徳 ...

「正法眼蔵」仏向上事(ぶっこうじょうじ)

高祖筠州洞山悟本大師は、潭州雲巖山無住大師の親嫡嗣なり。如来より三十八位の祖向上なり、自己より向上三十八位の祖なり。 大師、有時示衆云、体得仏向上事、方有些子語話分(仏向上の事を体得して、方に些子語話 ...

「正法眼蔵」看経(かんぎん)

阿耨多羅三藐三菩提の修証、あるいは知識をもちゐ、あるいは経巻をもちゐる。知識といふは、全自己の仏祖なり。経巻といふは、全自己の経巻なり。全仏祖の自己、全経巻の自己なるがゆゑにかくのごとくなり。自己と称 ...

『典座教訓』16、自他の境をとりはずす

まさにしるべしたいまだかつて 応に知るべし佗未だかつて ほっしんせずといえども、 発心せずと雖も、 もしひとりのほんぶんにんをみまわば、 若し一の本分人を見ば、 すなわちそのどうをぎょうとくせん。 則 ...

『典座教訓』3、米を洗うことも修行のうち

『ぜんえんしんぎ』にいわく、 『禅苑清規』に云く、 ろくみしょうならず、さんとくたらざ 「六味精ならず、三徳給らざ るは、てんぞのしゅうにぶする るは、典座の衆に奉する しょいにあらず」と。 所以にあ ...

『典座教訓』20、天地の寸法は隔たりがない

いわゆる、だいしんとは、 いわゆる、大心とは、 そのこころをだいせんにし、 其の心を大山にし、 そのこころをたいかいにし、 其の心を大海にし、 へんなくとうなきこころなり。 偏無く党無き心なり。 りょ ...

『典座教訓』(てんぞきょうくん)

典座教訓とは、修行道場で食事を担当する役職である「典座」の心がまえを示した書です。1237年に道元禅師により、自身の中国での修行の経験を踏まえて著されました。それまで日本では注目されることなく軽視され ...

『正法眼蔵随聞記』72、嘉禎二年臘月除夜

嘉禎二年臘月除夜、始めて懐奘を興聖寺の首座に請ず。即ち小参の次、秉払を請ふ。初めて首座に任ず。即ち興聖寺最初の首座なり。 小参に云く、宗門の仏法伝来の事、初祖西来して少林に居して機をまち時を期して面壁 ...

洞山良价(とうざんりょうかい)

  中国唐代の禅僧。諡は悟本大師。俗姓は兪。越州諸曁県の出身。五家七宗の一つ、曹洞宗の開祖。雲巌曇晟に就いて嗣法。弟子には雲居道膺、曹山本寂など多数。筠州洞山(江西省宜春市宜豊県)を開き、門 ...



Copyright © 1993 - 2024 寺院センター All Rights Reserved.