「 菩提達磨大師 」 一覧

達磨忌(だるまき)

  達磨忌とは、菩提達磨大師(ぼだいだるまたいし)の命日が10月5日であることから、特に禅宗の臨済宗や曹洞宗、黄檗宗では達磨大師の遺徳をしのぶ法要や坐禅会が行われます。 年代は伝承に矛盾する ...

教外別伝(きょうげべつでん)

教外別伝(きょうげべつでん)とは、お釈迦様の教えである経典のほかに別に伝わってきたものがあるわけではなく、師匠から弟子へと心に直接の体験として伝えることが大切だということを表現しています。弟子は師匠の ...

四聖句(しせいく)

四聖句(しせいく)とは、インドから中国へ禅宗を伝えた菩提達磨大師がお亡くなりになった後に中国の宋時代に禅宗で「達磨の四聖句」として定められたと伝えられています。禅とは、経典の言句によるのではなく、自身 ...

見性成仏(けんせいじょうぶつ)

見性成仏(けんしょうじょうぶつ)とは、悟りという本来の自分に立ち戻ることで、文字にできない宝を手にすることが出来るという意味です。心というのは、求めても求めてもつかめるものではなく、決まった形がないと ...

直指人心(じきしにんしん)

直指人心(じきしじんしん)とは、他人の言葉かりを気にせず、自らの心を素直に見つめることによって、自分の可能性を掘り起こすことを意味します。私たちの心の中には、もともと仏心が具わっていることを忘れること ...

不立文字(ふりゅうもんじ)

不立文字(ふりゅうもんじ)とは、仏教経典の言葉から離れて、ひたすら坐禅することでお釈迦様の悟りを直接体験するという意味で、文字に頼らず実践することです。悟りの境地は言葉や文字では伝えきることはできない ...

『伝光録』第二十八祖。菩提達磨尊者。

【本則】 第二十八祖。菩提達磨尊者。因二十七祖般若多羅尊者問。於諸物中何物無相。師曰。不起無相。祖曰。於諸物中何物最大なる。師曰。法性最大。 【機縁】 師者刹利種也。本名菩提多羅。南印度。香至王第三子 ...

「正法眼蔵」出家功徳(しゅっけくどく)

龍樹菩薩言、 問曰、若居家戒、得生天上、得菩薩道、亦得涅槃。復何用出家戒(問うて曰く、居家戒の若きは、天上に生ずることを得、菩薩の道を得、亦た涅槃を得。復た何ぞ出家戒を用ゐんや)。 答曰、雖倶得度、然 ...

「正法眼蔵」四禅比丘(しぜんびく)

第十四祖龍樹祖師言、仏弟子中有一比丘、得第四禅、生増上慢、謂得四果。初得初禅、謂得須陀洹。得第二禅時、謂是斯陀含果、得第三禅時、謂是阿那含果、得第四禅時、謂是阿羅漢。恃是自高、不復求進。命欲尽時、見有 ...

「正法眼蔵」帰依仏法僧(きえぶっぽうそう)

禅苑清規曰、敬仏法僧否(仏法僧を敬ふや否や)。一百二十門第一 あきらかにしりぬ、西天東土、仏祖正伝するところは、恭敬仏法僧なり。帰依せざれば恭敬せず、恭敬せざれば帰依すべからず。この帰依仏法僧の功徳、 ...

「正法眼蔵」鉢盂(ほう)

七仏向上より七仏に正伝し、七仏裏より七仏に正伝し、渾七仏より渾七仏に正伝し、七仏より二十八代正伝しきたり、第二十八代の祖師、菩提達磨高祖、みづから神丹国にいりて、二祖大祖正宗普覚大師に正伝し、六代つた ...

「正法眼蔵」三昧王三昧(ざんまいおうざんまい)

驀然として尽界を超越して、仏祖の屋裏に太尊貴生なるは、結跏趺坐なり。外道魔儻の頂を踏飜して、仏祖の堂奥に箇中人なることは結跏趺坐なり。仏祖の極之極を超越するはただこの一法なり。このゆゑに、仏祖これをい ...

「正法眼蔵」発菩提心(ほつぼだいしん)

西国高祖曰、雪山喩大涅槃(雪山を大涅槃に喩ふ)。 しるべし、たとふべきをたとふ。たとふべきといふは、親曽なるなり、端的なるなり。いはゆる雪山を拈来するは喩雪山なり。大涅槃を拈来する、大涅槃にたとふるな ...

「正法眼蔵」眼睛(がんぜい)

億千万劫の参学を拈来して団圝せしむるは、八万四千の眼睛なり。 先師天童古仏、住瑞巖時、上堂示衆云、秋風清、秋月明。大地山河露眼睛。瑞巖点瞎重相見。棒喝交馳験衲僧(先師天童古仏、瑞巖に住せし時、上堂の示 ...

「正法眼蔵」説心説性(せっしんせっしょう)

神山僧密禅師、与洞山悟本大師行次、悟本大師、指傍院曰(洞山悟本大師と行次に、悟本大師、傍院を指して曰く)、裏面有人説心説性(裏面に人有りて説心説性す)。 僧密師伯曰、是誰(是れ誰そ)。 悟本大師曰、被 ...

「正法眼蔵」遍参(へんざん)

仏祖の大道は、究竟参徹なり。足下無絲去なり。足下雲生なり。しかもかくのごとくなりといへども、花開世界起なり、吾常於此切なり。このゆゑに甜瓜徹蔕甜なり、苦瓠連根苦なり。甜甜徹蔕甜なり。かくのごとく参学し ...

「正法眼蔵」十方(じっぽう)

拳頭一隻、只箇十方なり。赤心一片、玲瓏十方なり。敲出骨裏髓了也(骨裏の髓を敲出し了れり)。 釈迦牟尼仏、告大衆言、十方仏土中、唯有一乗法。 いはゆる十方は、仏土を把来してこれをなせり。このゆゑに、仏土 ...

「正法眼蔵」梅華(ばいか)

先師天童古仏者、大宋慶元府太白名山天童景徳寺第三十代堂上大和尚なり。 上堂示衆云、天童仲冬第一句、槎々牙々老梅樹。忽開花一花両花、三四五花無数花。清不可誇、香不可誇。散作春容吹草木、衲僧箇清頂門禿。驀 ...

「正法眼蔵」面授(めんじゅ)

爾時釈迦牟尼仏、西天竺国霊山会上、百万衆中、拈優曇花瞬目。於時摩訶迦葉尊者、破顔微笑。(爾の時に釈迦牟尼仏、西天竺国霊山会上、百万衆の中にして、優曇花を拈じて瞬目したまふ。時に摩訶迦葉尊者、破顔微笑せ ...

「正法眼蔵」仏道(ぶつどう)

曹渓古仏、あるとき衆にしめしていはく、慧能より七仏にいたるまで四十祖あり。 この道を参究するに、七仏より慧能にいたるまで四十仏なり。仏々祖々を算数するには、かくのごとく算数するなり。かくのごとく算数す ...

「正法眼蔵」仏経(ぶっきょう)

このなかに、教菩薩法あり、教諸仏法あり。おなじくこれ大道の調度なり。調度ぬしにしたがふ、ぬし調度をつかふ。これによりて、西天東地の仏祖、かならず或従知識、或従経巻の正当恁麼時、おのおの発意、修行、証果 ...

「正法眼蔵」葛藤(かっとう)

釈迦牟尼仏の正法眼蔵無上菩提を証伝せること、霊山会には迦葉大士のみなり。嫡々正証二十八世、菩提達磨尊者にいたる。尊者みづから震旦国に祖儀して、正法眼蔵無上菩提を太祖正宗普覚大師に附嘱し、二祖とせり。 ...

「正法眼蔵」陀羅尼(だらに)

参学眼あきらかなるは、正法眼あきらかなり。正法眼あきらかなるゆゑに、参学眼あきらかなることをうるなり。この関捩を正伝すること、必然として大善知識に奉覲するちからなり。これ大因縁なり、これ大陀羅尼なり。 ...

「正法眼蔵」光明(こうみょう)

大宋国湖南長沙招賢大師、上堂示衆云、 尽十方界、是沙門眼。 (尽十方界、是れ沙門の眼) 尽十方界、是沙門家常語。 (尽十方界、是れ沙門の家常語) 尽十方界、是沙門全身。 (尽十方界、是れ沙門の全身) ...

「正法眼蔵」行持(ぎょうじ)下

真丹初祖の西来東土は、般若多羅尊者の教勅なり。航海三載の霜華、その風雪いたましきのみならんや、雲煙いくかさなりの嶮浪なりとかせん。不知のくににいらんとす、身命ををしまん凡類、おもひよるべからず。これひ ...

「正法眼蔵」嗣書(ししょ)

仏々かならず仏々に嗣法し、祖々かならず祖々に嗣法する、これ証契なり、これ単伝なり。このゆゑに無上菩提なり。仏にあらざれば仏を印証するにあたはず。仏の印証をえざれば、仏となることなし。仏にあらずよりは、 ...

「正法眼蔵」袈裟功徳(けさくどく)

仏々祖々正伝の衣法、まさしく震旦国に正伝することは、嵩嶽の高祖のみなり。高祖は、釈迦牟尼仏より第二十八代の祖なり。西天二十八伝、嫡々あひつたはれり。二十八祖、したしく震旦にいりて初祖たり。震旦国人五伝 ...

「正法眼蔵」渓声山色(けいせいさんしょく)

阿耨菩提に伝道受業の仏祖おほし、粉骨の先蹤即不無なり。断臂の祖宗まなぶべし、掩泥の毫髪もたがふることなかれ。各々の脱殼うるに、従来の知見解会に拘牽せられず、曠劫未明の事、たちまちに現前す。 恁麼時の而 ...

「正法眼蔵」一顆明珠(いっかみょうじゅ)

娑婆世界大宋国、福州玄沙山院宗一大師、法諱師備、俗姓者謝なり。在家のそのかみ釣魚を愛し、舟を南台江にうかべて、諸々のつり人にならひけり。不釣自上の金鱗を不待にもありけん。唐の咸通のはじめ、たちまちに出 ...

『正法眼蔵随聞記』72、嘉禎二年臘月除夜

嘉禎二年臘月除夜、始めて懐奘を興聖寺の首座に請ず。即ち小参の次、秉払を請ふ。初めて首座に任ず。即ち興聖寺最初の首座なり。 小参に云く、宗門の仏法伝来の事、初祖西来して少林に居して機をまち時を期して面壁 ...

「正法眼蔵」弁道話(べんどうわ)

諸仏如来、ともに妙法を単伝して、阿耨菩提を証するに、最上無為の妙術あり。これただ、ほとけ仏にさづけてよこしまなることなきは、すなはち自受用三昧、その標準なり。 この三昧に遊化するに、端坐参禅を正門とせ ...

菩提達磨大師(ぼだいだるまたいし)

お釈迦さまから28代目の祖師である菩提達磨大師は、西インドから中国に至り、大乗仏教をもたらしたインド人僧侶です。震旦初祖、円覚大師とも呼ばれ、達摩と表記される場合もあります。般若多羅尊者に就いて嗣法。 ...



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