「 中国の寺院の様子 」 一覧

『典座教訓』16、自他の境をとりはずす

まさにしるべしたいまだかつて 応に知るべし佗未だかつて ほっしんせずといえども、 発心せずと雖も、 もしひとりのほんぶんにんをみまわば、 若し一の本分人を見ば、 すなわちそのどうをぎょうとくせん。 則 ...

『典座教訓』12、学問も修行も天地のいのちに気付くこと

どうねん7がつ、 同年七月、 さんぞうてんどうにかしゃくす。 山僧天童に掛錫す。 ときにかのてんぞきたってしょうけんして 時に彼の典座来得て相見して いわく、「かいげりょうにてんぞをたいし 云く、「解 ...

『典座教訓』11、よく自分のことを勤める

またかてい16ねん、みずのとひつじ、 又嘉定十六年、癸未、 ごがつのころ、 五月の中、 けいげんのはくりにあり。 慶元の舶裏に在り。 わしせったのついで、 倭使頭説話の次で、 いちろうそうありきたる。 ...

『典座教訓』10、他人のしたことは自分のしたことにならない

さんぞうてんどうにありしとき、 山僧天童に在りし時、 ほんぷのようてんぞしょくにみてりき。 本府の用典座職に充てりき。 よちなみにさいまかんでとうろうをすぎ 予因みに斎罷んで東廊を過ぎ ちょうねんさい ...

『典座教訓』2、心が整えば味も整う

ゆえにせぞくのじきづしおよび 所以に世俗の食厨子及び せんぷとうにおなじからざるものか。 饌夫等に同じからざる者か。 さんぞうざいそうのとき、かじつ 山僧在宋の時、暇日 ぜんしごんきゅうとうにしもんす ...

『正法眼蔵随聞記』5、古人云く、聞くべし見るべし

一日示して云く、古人云く、「聞くべし、見るべし。」と。また云く、「経ずんば見るべし、見ずんば聞くべし。」と。 言うところは、聞かんよりは見るべし、見んよりは経べし、いまだ経ずんば見るべし。いまだ見ずん ...

『正法眼蔵随聞記』4、学道の人、衣食に労する事なかれ

雑話の次、示して云く、学道の人、衣食に労することなかれ。この国は辺地小国なりといえども、昔も今も顕密二道に名を得、後代にも人に知られたる人、いまだ一人も衣食に豊なりと云う事を聞かず。皆貧を忍び他事を忘 ...

『正法眼蔵随聞記』46、学人問うて云く某甲なお学道心に繋けて

一日学人問うて云く、「某甲なを学道心に繋けて年月を運ぶといえども、いまだ省悟の分あらず。古人多く道う、聡明霊利に依らず、有知明敏をも用いずと。しかあれば、我が身下根劣智なればとて卑下すべきにもあらずと ...

『正法眼蔵随聞記』56、我れ大宋天童禅院に居せし時

また云く、我れ大宋天童禅院に居せし時、浄老住持の時は、宵は二更の三点まで坐禅し、曉は四更の二点三点よりおきて坐禅す。長老と共に僧堂裏に坐す。一夜も懈怠なし。その間、衆僧多く眠る。長老巡り行いて睡眠する ...

『正法眼蔵随聞記』41、故僧正云く、衆各用いる所の衣粮等

夜話に云く、故僧正云く、「衆各用いる所の衣粮等の事、予が与えると思う事なかれ。皆是れ諸天の供ずる所なり。我れは取り次ぎ人に当ったるばかりなり。また各一期の命分具足す。奔走する事なかれ。」と常にすすめら ...

『正法眼蔵随聞記』85、学道の人は吾我のために仏法を学する事なかれ

示して云く、学道の人は吾我のために仏法を学する事なかれ。ただ仏法のために仏法を学すべきなり。その故実は、我が身心を一物ものこざず放下して、仏法の大海に廻向すべきなり。その後は一切の是非を管ずる事なく、 ...

『正法眼蔵随聞記』66、学道の人は先ずすべからく貧なるべし

一日僧来って学道之用心を問う次に示して云く、学道の人は先ずすべからく貧なるべし。財多ければ必ずその志を失う。在家学道の者、なお財宝にまとわり、居所を貪り、眷属に交われば、たとひその志ありと云えども障道 ...

『正法眼蔵随聞記』51、父母の報恩等の事

夜話の次に奘問うて云く、父母の報恩等の事、作すべきか。 示して云く、孝順はもっとも用うる所なり。ただし、その孝順に在家出家の別あり。在家は孝経等の説を守りて生をつかう。死につかうる事、世人皆知れり。出 ...

『正法眼蔵随聞記』62、宋土の海門禅師

一日示して云く、宋土の海門禅師、天童の長老たりし時、会下に元首座と云う僧ありき。この人、得法悟道の人なり。長老にもこえたり。 有る時、夜、方丈に参じて焼香礼拝して云く、「請うらくは師、後堂首座を許せ。 ...

『正法眼蔵随聞記』21、悪口を以て僧を呵嘖し

夜話に云く、悪口を以て僧を呵嘖し、毀呰する事なかれ。悪人不当なりと云うとも、左右なく悪毀る事なかれ。先ずいかにわるしと云うとも、四人已上集会しずべければ、僧の躰にて国の重宝なり。最も帰敬すべき者なり。 ...

『正法眼蔵随聞記』26、昔、智覚禅師と云し人

示して云く、昔、智覚禅師と云し人の発心出家の事、この師は初めは官人なり。富に誇るに正直の賢人なり。有る時、国司たりし時、官銭を盗んで施行す。傍の人、是れを官奏す。帝、聴いて大いに驚きあやしむ。諸臣皆あ ...

『正法眼蔵随聞記』42、我れ在宋の時禅院にして古人の語録を見し時

一日示して云く、我れ在宋の時、禅院にして古人の語録を見し時、ある西川の僧の道者にてありしが、我れに問うて云く、「何の用ぞ。」 云く、「郷里に帰って人を化せん。」 僧云く、「何の用ぞ。」 云く、「利生の ...

『正法眼蔵随聞記』81、楊岐山の会禅師

示して云く、楊岐山の会禅師、住持の時、寺院旧損してわづらい有りし時に、知事申して云く、「修理有るべし。」 会云く、「堂閣破れたりとも露地樹下には勝れたるべし。一方破れてもらば一方のもらぬ所に居して坐禅 ...

『正法眼蔵随聞記』53、大宋の禅院に麦米等をそろえて

一夜示して云く、大宋の禅院に麦米等をそろえて 、あしきをさけ、よきをとって飯等にする事あり。 是れをある禅師云く、「たとひ我が頭を打ち破る事七分にすとも、米をそろうる事なかれ。」と、頌に作って戒めたり ...



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