「 徳が外にあらわれるということ 」 一覧

『正法眼蔵随聞記』85、学道の人は吾我のために仏法を学する事なかれ

示して云く、学道の人は吾我のために仏法を学する事なかれ。ただ仏法のために仏法を学すべきなり。その故実は、我が身心を一物ものこざず放下して、仏法の大海に廻向すべきなり。その後は一切の是非を管ずる事なく、 ...

『正法眼蔵随聞記』43、真実内徳無うして人に貴びらるべからず

夜話に云く、真実内徳無うして人に貴びらるべからず。 この国の人は真実の内徳をばさぐりえず、外相をもて人を貴ぶほどに、無道心の学人は、即ちあしざまにひきなされて、魔の眷属となるなり。人に貴びられじと思わ ...

『正法眼蔵随聞記』106、学人各々知るべし

示して云く、学人各々知るべし、人々一の非あり、憍奢是れ第一の非なり。内外の典籍に同じく是れをいましむ。 外典に云く、「貧しくしてへつらわざるはあれども、富みておごらざるはなし。」と云って、なお富を制し ...

『正法眼蔵随聞記』38、唐の太宗の時

夜話に云く、唐の太宗の時、魏徴奏して云く、「土民、帝を謗ずる事あり。」 帝の云く、「寡人仁あって人に謗ぜられば愁と為すべからず。仁無くして人に褒められばこれを愁うべし。」と。 俗なお是の如し。僧はもっ ...

『正法眼蔵随聞記』83、伝へ聞きき、実否を知らざれども

示して云く、伝へ聞きき、実否を知らざれども、故持明院の中納言入道、ある時秘蔵の太刀を盗まれたりけるに、さぶらひの中に犯人ありけるを、余のさぶらひ沙汰し出してまひいらせたりしに、入道の云く、「是れは我が ...

『正法眼蔵随聞記』86、俗人の云く、財はよく身を害す

一日示して云く、俗人の云く、「財はよく身を害す。昔もこれあり、今もこれあり。」と。 言う心は、昔一人の俗人あり。一人の美女をもてり。威勢ある人これを請う。かの夫、是れを惜しむ。終に軍を興して囲めり。彼 ...

『法句経』ダンマパダ【 第11章 老いること 】

146 何の笑いがあろうか。何の歓びがあろうか?世間は常に燃え立っているのに。あなたたちは暗黒に覆われている。どうして燈明を求めないのか? 147 見よ、粉飾された形体を!それは傷だらけの身体であって ...

『法句経』ダンマパダ【 第8章 千という数にちなんで 】

100 無益な語句を千たび語るよりも、聞いて心の静まる有益な語句を一つ聞く方がすぐれている。 101 無益な語句よりなる詩が千あっても、聞いて心の静まる詩を一つ聞く方がすぐれている。 102 無益に語 ...

『法句経』ダンマパダ【 第4章 花にちなんで 】

44 誰がこの大地を征服するであろうか?誰が閻魔の世界(あの世)と神々とともなるこの世界とを征服するであろうか?技に巧みな人が花を摘むように。善く説かれた真理の言葉を摘み集めるのは誰であろうか? 45 ...

スッタニパータ【第4 八つの詩句の章】3、悪意についての八つの詩句

780 実に悪意をもって他人をそしる人々もいる。また他人から聞いたことを真実だと思って他人をそしる人々もいる。そしる言葉が起こっても、聖者はそれに近づかない。だから聖者は何ごとにも心のすさむことがない ...



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