「 どんな聞き方をすればいいか 」 一覧

『正法眼蔵随聞記』9、当世学道する人

示して云く、当世学道する人、多分法を聞く時、先ずよく領解する由を知られんと思うて、答の言のよからん様を思うほどに、聞くことは耳を過ごすなり。詮ずる処道心なく、吾我を存ずる故なり。 ただすべからく先ず我 ...

『正法眼蔵随聞記』97、世間の人自ら云く

一日示して云く、世間の人、自ら云く、「某甲師の言を聞くに、我が心にかなわず。」と。 我れ思うに、この言は非なり。その心如何。もし聖教等の道理を心得をし、全てその心に違する、非なりと思うか。もし然らば、 ...

『正法眼蔵随聞記』98、人の心元より善悪なし

一日雑話の次に云く、人の心元より善悪なし。善悪は縁に随っておこる。仮令、人発心して山林に入る時は、林家はよし、人間はわるしと覚ゆ。また退心して山林を出る時は、山林はわるしと覚ゆ。是れ即ち決定して心に定 ...

『正法眼蔵随聞記』87、昔、国皇あり

示して云く、昔、国皇あり。国をおさめて後、諸臣下に告ぐ。「我れよく国を治む。賢なり。」 諸臣皆云く、「帝は甚だよく治む。」 一りの臣ありて云く、「帝、賢ならず。」 帝の云く、「故如何。」 臣が云く、「 ...

『正法眼蔵随聞記』100、俗の野諺に云く

示して云く、俗の野諺に云く、「唖せず聾せざれば家公とならず。」と。云う心は、人の毀謗をきかず、人の不可を云わざればよく我が事を成ずるなり。是のごとくなる人を、家の大人とす。 是れ即ち俗の野諺なりと云え ...

『法句経』ダンマパダ【 第25章 修行僧 】

360 眼について慎しむのは善い。耳について慎しむは善い。鼻について慎しむのは善い。舌について慎しむのは善い。 361 身について慎むのは善い。言葉について慎しむのは善い。心について慎しむのは善い。あ ...

『法句経』ダンマパダ【 第23章 象 】

320 戦場の象が、射られた矢に当たっても堪え忍ぶように、我は人のそしりを忍ぼう。多くの人は実に性質が悪いからである。 321 馴らされた象は、戦場にも連れて行かれ、王の乗り物ともなる。世のそしりを忍 ...

『法句経』ダンマパダ【 第8章 千という数にちなんで 】

100 無益な語句を千たび語るよりも、聞いて心の静まる有益な語句を一つ聞く方がすぐれている。 101 無益な語句よりなる詩が千あっても、聞いて心の静まる詩を一つ聞く方がすぐれている。 102 無益に語 ...

スッタニパータ【第2 小なる章】9、いかなる戒めを

324 いかなる戒めを守り、いかなる行いをなし、いかなる行為を増大せしめるならば、人は正しく安立し、また最上の目的を達し得るのであろうか。 325 年長を敬い、嫉むな。諸々の師に見えるのに適当な時を知 ...

スッタニパータ【第4 八つの詩句の章】3、悪意についての八つの詩句

780 実に悪意をもって他人をそしる人々もいる。また他人から聞いたことを真実だと思って他人をそしる人々もいる。そしる言葉が起こっても、聖者はそれに近づかない。だから聖者は何ごとにも心のすさむことがない ...

スッタニパータ【第4 八つの詩句の章】16、サーリプッタ

955 サーリプッタさんが言った、 「わたくしは未だ見たこともなく、また誰からも聞いたこともない。このように言葉美わしき師(ブッダ)、衆の主がトゥシタ天から来りたもうたことを。 956 眼ある人(ブッ ...



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