【仏教用語/人物集 索引】

スッタニパータ【第2 小なる章】9、いかなる戒めを

投稿日:0202年5月28日 更新日:

324 いかなる戒めを守り、いかなる行いをなし、いかなる行為を増大せしめるならば、人は正しく安立し、また最上の目的を達し得るのであろうか。

325 年長を敬い、嫉むな。諸々の師に見えるのに適当な時を知り、法に関する話を聞くのに正しい時機を知れ。みごとに説かれたことを謹んで聞け。

326 強情をなくし謙虚な態度で、時に応じて師のもとに行け。物事と真理と自制と清らかな行いとを心に憶い、かつ実行せよ。

327 真理を楽しみ、真理を喜び、真理に安住し、真理の定めを知り、真理をそこなう言葉を口にするな。みごとに説かれた真実にもとずいて暮らせ。

328 笑い、だじゃれ、悲泣、嫌悪、いつわり、詐欺、貪欲、高慢、激昂、粗暴な言葉、汚濁、耽溺を捨てて、驕りを除去し、しっかりとした態度で行え。

329 みごとに説かれた言葉は、聞いてそれを理解すれば、成し遂げられる。聞きかつ知ったことは、精神の安定を修すると、成し遂げられる。人が性急であってふらついているならば、彼には知慧も学識も増大することがない。

330 聖者の説きたもうた真理を喜んでいる人々は、言葉でも、心でも、行いでも、最上である。彼らは平安と柔和と瞑想との内に安立し、学識と智慧との真髄に達したのである。

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※このページは学問的な正確性を追求するものではありません。前知識のない一般の方でも「読んでみよう!」と思ってもらえるよう、より分かりやすく読み進めるために編集しています。漢字をひらがなに、旧字体を新字体に、送り仮名を現代表記に、( )にふりがなをつけるなど、原文に忠実ではない場合があります。

なお、底本としてパーリ語経典の『スッタニパータ』を使用していますが、学問的な正確性を追求する場合、参考文献である『「ブッダの言葉」中村元訳 岩波文庫』を読むようおすすめします。なお、章題/節題は比較しやすいよう同じにしました。

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