「 石頭希遷 」 一覧

「正法眼蔵」供養諸仏(くようしょぶつ)

仏言、 若無過去世(若し過去世無くんば)、 応無過去仏(応に過去仏無かるべし)。 若無過去仏(若し過去仏無くんば)、 無出家受具(出家受具無けん)。 あきらかにしるべし、三世にかならず諸仏ましますなり ...

「正法眼蔵」神通(じんづう)

かくのごとくなる神通は、仏家の茶飯なり、諸仏いまに懈倦せざるなり。これに六神通あり、一神通あり。無神通あり、最上通あり。朝打三千なり、暮打八百なるを為体とせり。与仏同生せりといへども仏にしられず、与仏 ...

「正法眼蔵」家常(かじょう)

おほよそ仏祖の屋裡には、茶飯これ家常なり。この茶飯の儀、ひさしくつたはれて而今の現成なり。このゆゑに、仏祖茶飯の活計きたれるなり。 大陽山楷和尚、問投子曰、仏祖意句、如家常茶飯。離此之余、還有為人言句 ...

「正法眼蔵」遍参(へんざん)

仏祖の大道は、究竟参徹なり。足下無絲去なり。足下雲生なり。しかもかくのごとくなりといへども、花開世界起なり、吾常於此切なり。このゆゑに甜瓜徹蔕甜なり、苦瓠連根苦なり。甜甜徹蔕甜なり。かくのごとく参学し ...

「正法眼蔵」仏道(ぶつどう)

曹渓古仏、あるとき衆にしめしていはく、慧能より七仏にいたるまで四十祖あり。 この道を参究するに、七仏より慧能にいたるまで四十仏なり。仏々祖々を算数するには、かくのごとく算数するなり。かくのごとく算数す ...

「正法眼蔵」古仏心(こぶつしん)

祖宗の嗣法するところ、七仏より曹渓にいたるまで四十祖なり。曹渓より七仏にいたるまで四十仏なり。七仏ともに向上向下の功徳あるがゆゑに、曹渓にいたり七仏にいたる。曹渓に向上向下の功徳あるがゆゑに、七仏より ...

「正法眼蔵」授記(じゅき)

仏祖単伝の大道は授記なり。仏祖の参学なきものは、夢也未見なり。その授記の時節は、いまだ菩提心をおこさざるものにも授記す。無仏性に授記す、有仏性に授記す。 有身に授記し、無身に授記す。諸仏に授記す。諸仏 ...

「正法眼蔵」行持(ぎょうじ)下

真丹初祖の西来東土は、般若多羅尊者の教勅なり。航海三載の霜華、その風雪いたましきのみならんや、雲煙いくかさなりの嶮浪なりとかせん。不知のくににいらんとす、身命ををしまん凡類、おもひよるべからず。これひ ...

「正法眼蔵」仏向上事(ぶっこうじょうじ)

高祖筠州洞山悟本大師は、潭州雲巖山無住大師の親嫡嗣なり。如来より三十八位の祖向上なり、自己より向上三十八位の祖なり。 大師、有時示衆云、体得仏向上事、方有些子語話分(仏向上の事を体得して、方に些子語話 ...

「正法眼蔵」恁麼(いんも)

雲居山弘覚大師は、洞山の嫡子なり。釈迦牟尼仏より三十九世の法孫なり、洞山宗の嫡祖なり。 一日示衆云、欲得恁麼事、須是恁麼人。是恁麼人、何愁恁麼事。 いはゆるは、恁麼事をえんとおもふは、すべからくこれ恁 ...

「正法眼蔵」有時(うじ)

古仏言、 有時高々峰頂立、 有時深々海底行。 有時三頭八臂、 有時丈六八尺。 有時挂杖払子、 有時露柱燈籠。 有時張三李四、 有時大地虚空。 いはゆる有時は、時すでにこれ有なり、有はみな時なり。丈六金 ...

石頭希遷(せきとうきせん)

  中国唐の時代の禅僧。端州高要県の出身。はじめ大鑑慧能のもとで学ぶもその遷化により兄弟子の青原行思に就いて嗣法。弟子には薬山惟儼、天皇道悟、丹霞天然がいる。諡は無際大師。著作に「参同契」。 ...



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