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『正法眼蔵随聞記』75、学人初心の時

一日示して云く、学人初心の時、道心あっても無くても、経論聖教等よくよく見るべく、学ぶべし。 我れ初めてまさに無常によりて聊か道心を発し、あまねく諸方をとぶらい、終に山門を辞して学道を修せしに、建仁寺に ...

『正法眼蔵随聞記』58、学道の人身心を放下して

示して云く、学道の人、身心を放下して一向に仏法に入るべし。 古人云く、「百尺竿頭上なお一歩を進む。」と。何にも百尺の竿頭に上って足を放たば死ぬべしと思うて、強くとりつく心の有るなり。それを思い切りて一 ...

『正法眼蔵随聞記』35、学道の人、世情を捨つべきについて

示して云く、学道の人、世情を捨つべきについて重々の用心あるべし。世を捨て、家を捨て、身を捨て、心を捨つるなり。能々思量すべきなり。 世を遁れて山林に隠居し、我が重代の家を絶やさず、家門親族の事を思うも ...

『正法眼蔵随聞記』44、学道の人、世間の人に智者もの知りと知られては無用なり

夜話に云く、学道の人、世間の人に、智者もの知りと知られては無用なり。 真実求道の人の一人もあらん時は、我が知るところの仏祖の法を説かざる事あるべからず。たとひ我れを殺さんとしたる人なりとも、真実の道を ...

『正法眼蔵随聞記』49、学人は必ずしも死ぬべき事を思うべし

夜話に云く、学人は必ずしも死ぬべき事を思うべし。道理は勿論なれども、たとえばその言は思わずとも、しばらく先ず光陰を徒らにすぐさじと思うて、無用の事をなして徒らに時をすぐさで、詮ある事をなして時をすぐす ...

『正法眼蔵随聞記』107、学道の最要は坐禅これ第一なり

示して云く、学道の最要は坐禅これ第一なり。大宋の人多く得道する事、皆坐禅の力なり。一文不通にて無才愚鈍の人も、坐禅を専らにすれば、多年の久学聡明の人にも勝れて出来する。然れば、学人祇管打坐して他を管ず ...

『正法眼蔵随聞記』89、学人、人の施を受けて悦ぶ事なかれ

示して云く、学人、人の施を受けて悦ぶ事なかれ。また受けざる事なかれ。 故僧正の云く、「人の供養を得て悦ぶは制にたがう。悦ばざるは檀那の心にたがう。」と。 この故実は、我れに供養ずるにあらず、三宝に供ず ...

『正法眼蔵随聞記』6、学道の人は後日を待って行道せんと思う事なかれ

示に云く、学道の人は後日を待って行道せんと思う事なかれ。ただ今日今時をすごさずして、日々時々を勤むべきなり。 ここにある在家人、長病あり。去年の春のころあひちぎりて云く、「当時の病療治して、妻子を捨て ...

『正法眼蔵随聞記』93、学道はすべからく吾我を離るべし

一日示して云く、学道はすべからく吾我を離るべし。たとひ千経万論を学し得たりとも、我執を離れずは終に魔坑に落つ。古人云く、「仏法の身心なくは、いづくんぞ仏となり祖とならん。」と。 我を離ると云うは、我が ...

『学道用心集』(がくどうようじんしゅう)

学道用心集は、道元禅師が興聖寺を開かれた翌年1234年に示されました。全10章の漢文による書物です。修行僧の心得を述べたもので、「菩提心を起こす可き事」にはじまり、「正法を見聞して必ず修習すべき事」「 ...

鴨長明(かものちょうめい/ながあきら)

  平安時代末期から鎌倉時代前期にかけての日本の歌人・随筆家。俗名は同じだが「読み」がかも の ながあきら。禰宜・鴨長継の次男。位階は従五位下。法名は蓮胤。南大夫、菊大夫とも称される。 建暦 ...

運慶・快慶らが東大寺の南大門金剛力士像をつくる

1203年、運慶・快慶らが東大寺の南大門金剛力士像をつくる。 << 戻る

覚猷(かくゆう)- 鳥羽僧正(とばそうじょう)

  覚猷は、平安時代後期の僧侶。鳥羽僧正と世に呼ばれ、日本仏教界の重職を務めた高僧であるのみならず、絵画にも精通し、鳥獣人物戯画などの作者に擬せられている。そのユニークでユーモアあふれる作風 ...

覚鑁上人(高野山教学中興の祖)高野山に登る

永久二年(1114年)、覚鑁上人(高野山教学中興の祖)高野山に登り約8年間修行する。 大治五年(1130年)、覚鑁上人伝法院を建立。 長承元年(1132年)、大伝法院落慶。 長承三年(1134年)、覚 ...

同安観志(どうあんかんし)

0950/01/01   -人物
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  中国・五代十国時代頃の禅僧。洪州の出身。同安道丕に就いて嗣法。弟子には梁山縁観がいる。 生誕  命日  あなたに おすすめページ💡 戒名授与 1万円のみ(故人/生前/法名 ...

観賢、東寺と金剛峯寺座主を兼務

延喜十九年(919年)、観賢(八五四~九二五年)、東寺と金剛峯寺座主を兼務する。 空海上人が入滅後、金剛峯寺(高野山)や東寺、高雄山寺(神護寺)などの真言宗諸寺はそれぞれ独立した寺院としての道を歩み始 ...

天台法華宗年分学生式を奏上

弘仁9(818)年5月13日、『天台法華宗年分学生式』(てんだいほっけしゅうねんぶんがくしょうしき)(『六条式』『山家学生式』(さんげがくしょうしき)とも)を最澄上人が天皇に奏上しました。そこには、比 ...

鑑真(がんじん)

  鑑真とは、中国(唐)から6度の航海の末に来日し、東大寺に戒壇を開き、律宗の継承者であり、4万人以上の人々に授戒を行ったとされる中国人僧侶です。 揚州江陽県に生まれ、14歳で智満について得 ...

荷沢神会(かたくじんね)

0758/01/01   -人物
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  中国唐の時代の禅僧。襄州襄陽県の出身。はじめ大通神秀(北宗)のもとで学び、後にその弟弟子の大鑑慧能(南宗)のもとで学ぶ。大鑑慧能が亡くなると、今度は南陽へと北上し、そこで北宗の僧らと論争 ...

鑑真が律宗を伝える

  天平勝宝5年(753年)、鑑真(がんじん・688〜763年)が6度の航海の末に、唐から招来し、東大寺に戒壇を開き、聖武上皇、称徳天皇を初めとする人々に日本で初めて戒律を授けました。後に唐 ...

鑑智僧璨(かんちそうさん)

  中国唐の時代。中国禅宗の三祖。慧可に就いて嗣法。弟子には大医道信がいる。「璨」とは、「美しい珠」、「光り輝く宝玉(宝石)」。唐の玄宗により鑒智禅師の諡を賜る。 生誕 生年不詳(推定500 ...

鶴勒那(かくろくな)

0440/01/01   -人物
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月氏国のバラモンの家系に生まれました。摩拏羅に就いて嗣法。弟子には師子菩提がいる。 梵語(サンスクリット語)でHaklenayaśa(ハクレーナヤシャ)といい、鶴勒夜奢、鶴勒とも記述されます。 生誕  ...

伽耶舎多(かやしゃた)

0350/01/01   -人物
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4世紀頃、西域の摩提国(まだいこく)出身の仏教僧。僧伽難提に就いて嗣法。弟子には鳩摩羅多がいる。 總持寺関連の書物では「迦」の文字を採用して「迦耶舎多」としていますが、正法眼蔵の各巻では「伽耶舎多」表 ...

迦那提婆(かなだいば)

0270/01/01   -人物
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3世紀頃のインドの仏教僧。南インドのバラモンの家庭に生まれました。那伽閼刺樹那(龍樹/ナーガールジュナ)に就いて嗣法。弟子には羅睺羅多がいる。Āryadeva(アーリヤデーヴァ)、提婆、聖提婆とも表記 ...

『法句経』ダンマパダ【 第6章 賢い人 】

76 自らの罪過を指摘し過ちを告げてくれる聡明な人に会ったならば、その賢い人につき従え。隠してある財宝のありかを告げてくれる人につき従うように。そのような人につき従うならば、善いことがあり、悪いことは ...

スッタニパータ【第5 彼岸にいたる道の章】11、学生カッパの質問

1092 カッパさんがたずねた、 「極めて恐ろしい激流が到来した時に一面の水浸しの内にある人々、老衰と死とに圧倒されている人々のために、洲(避難所、拠り所)を説いてください。あなたは、この苦しみがまた ...

迦毘摩羅(かぴもら)

2世紀頃のインドの仏教僧。インド・マガダ国のパータリプトラ(華氏城)に生まれました。馬鳴に就いて嗣法。弟子には那伽閼刺樹那(龍樹/ナーガールジュナ)がいる。 バラモンの家系に生まれ、当初は仏教を非難し ...

カニシカ王 - 仏教を保護

  カニシカ王とは、中央アジアからガンジス川流域を支配し、仏教を保護したクシャーナ朝の中で最も名の知られた王です。漢訳仏典では音写して迦膩色迦などと表記されます。在位は144年頃~171年頃 ...

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オッカーカ王(イクシュヴァーク王/甘蔗王)

オッカーカ王とは、インド古代の伝説的なアヨーディヤー王で、日種の祖であり、釈迦族の祖です。また、コーサラ国もこの王の末裔を自称しています。漢訳仏典では甘蔗王(かんしょおう)と呼ばれます。 『リグ・ヴェ ...

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ガバンパティー(憍梵波提/解律第一)

ガバンパティー Gavampati(梵) 憍梵波提(きょうぼんはだい)、音写には伽梵鉢提、迦為抜抵など、意訳には牛王、牛跡、牛相などの記述があります。 ガバンパティーは、バラナシ(ベナレス)出身のお釈 ...

マハーカッチャーナ(摩訶迦旃延)

マハーカッチャーナ(mahaakaccaana、महाकच्चान)、迦旃延(かせんねん)、摩訶迦旃延 (まかかせんねん) ブッダの十大弟子の一人で「論議第一」といわれています。カッチャーナ(迦旃延) ...

マハーカッサパ(摩訶迦葉)

マハーカッサパ(Mahaakassapa、महाकस्सप)、摩訶迦葉 (まかかしょう)、大迦葉(だいかしょう)、迦葉(かしょう) ブッダの十大弟子の一人で「頭陀第一」といわれています。マガダ国の王舎 ...



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