【仏教用語/人物集 索引】

カニシカ王 - 仏教を保護

投稿日:0130年1月1日 更新日:

 
カニシカ王とは、中央アジアからガンジス川流域を支配し、仏教を保護したクシャーナ朝の中で最も名の知られた王です。漢訳仏典では音写して迦膩色迦などと表記されます。在位は144年頃~171年頃と考えられています。この時代にガンダーラ美術がおこりました。

カニシカ王が仏教を保護したことは多くの仏典に記録されています。その伝説によれば、カシミール地方にシンハという王がいて、仏教に帰依してスダルシャナと称して出家し、カシミールで法を説いていました。カニシカ王は彼の噂を聞いてその説法を聞きに行き、仏教に帰依するようになったといいます。各地に仏塔を建造したことが知られているほか、仏典の第四回結集(第三回とも)が行われたとも伝えられています。

カニシカ王は中部インドに遠征軍を派遣しますが、その国の王は和平交渉を行い、カニシカ王は3億金を要求します。その国の王は支払えないと回答すると、カニシカ王は2億金を減額する代わりに、宝の「仏鉢」と、サーケータ出身の詩人アシュヴァゴーシャ(漢:馬鳴。弁才比丘)を送るように要求しました。

アシュヴァゴーシャはその国の王に、諸国に仏道を広める道理を説き勧めました。その国の王は2つの宝をカニシカ王に与えることにし、アシュヴァゴーシャは、カニシカ王の手厚い待遇を受け、大臣マータラ(漢:摩吒羅)、医師チャラカ(漢:遮羅迦)と並んで「三智人」とされ、カニシカ王の「親友」となり、精神的な師となったと伝えられます。

生誕 130~170年頃

命日 

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