「 自分の考えを改めるべき場面 」 一覧

『正法眼蔵随聞記』52、人の鈍根と云うは、志の到らざる時の事なり

一日示して云く、人の鈍根と云うは、志の到らざる時の事なり。 世間の人、馬より落つる時、いまだ地に落ちざる間に種々の思い起る。身をも損じ、命をも失するほどの大事出来たる時、誰人も才覚念慮を起こすなり。そ ...

『正法眼蔵随聞記』84、仏法のためには身命をおしむ事なかれ

一日示して云く、仏法のためには身命をおしむ事なかれ。俗なお道を思えば、身命をすて親族をかえりみず忠節をつくす。是れを忠臣とも賢者とも云うなり。 昔、漢の高祖、隣国と軍を興す。時にある臣下の母、敵国にあ ...

『正法眼蔵随聞記』95、泉大道の云く

一日参の次に示して云く、泉大道の云く、「風に向って坐し、日に向って眠る。時の人の錦被たるに勝れり。」と。 この言葉、古人の語なれども少し疑いあり。時の人と云うは、世間貪利の人を云うか。もし然らば、敵対 ...

『正法眼蔵随聞記』59、世間の女房なんどだにも

ある時、比丘尼云く、「世間の女房なんどだにも、仏法とて学すれば、比丘尼の身には少々の不可ありとも何で叶わざるべきと覚ゆ。如何。」と云いし時、 示して云く、この義然るべからず。在家の女人その身ながら仏法 ...

『法句経』ダンマパダ【 第24章 愛執 】

334 ほしいままの振る舞いをする人には愛執が蔓草のようにはびこる。林の中で猿が果実を探し求めるように、この世からかの世へとあちこちにさまよう。 335 この世において執著のもとであるこのうずく愛欲の ...

『法句経』ダンマパダ【 第17章 怒り 】

221 怒りを捨てよ。慢心を除き去れ。いかなる束縛をも超越せよ。名称と形態とにこだわらず、無一物となった者は、苦悩に追われることがない。 222 走る車をおさえるようにむらむらと起る怒りをおさえる人、 ...

『法句経』ダンマパダ【 第15章 楽しみ 】

197 怨みをいだいている人々の間にあって怨むこと無く、我らは大いに楽しく生きよう。 怨みを持っている人々の間にあって怨むこと無く、我らは暮らしていこう。 198 悩める人々の間にあって、悩み無く、大 ...

『法句経』ダンマパダ【 第9章 悪 】

116 善を為すのを急げ。悪から心を退けよ。善を為すのにのろのろしたら、心は悪事を楽しむ。 117 人がもしも悪いことをしたならば、それを繰り返すな。悪事を心がけるな。悪がつみ重なるのは苦しみである。 ...

スッタニパータ【第1 蛇の章】7、賤しい人

 わたしが聞いたところによると、あるとき師(ブッダ)は、サーヴァッティーのジェータ林にある孤独な人々に食を給する長者の園におられた。その時、師は朝の内に内衣を着け、鉢と上衣とをたずさえて、托鉢のために ...

スッタニパータ【第1 蛇の章】10、アーラブァカという神霊

 わたしが聞いたところによると、あるとき尊き師(ブッダ)はア-ラヴィー国のアーラヴァカという神霊(夜叉)の住居に住みたもうた。その時アーラヴァカ神霊は師のいるところに近づいて、 師に言った、「道の人よ ...

スッタニパータ【第2 小なる章】9、いかなる戒めを

324 いかなる戒めを守り、いかなる行いをなし、いかなる行為を増大せしめるならば、人は正しく安立し、また最上の目的を達し得るのであろうか。 325 年長を敬い、嫉むな。諸々の師に見えるのに適当な時を知 ...

スッタニパータ【第3 大いなる章】4、スタンダリカ・バーラドヴァージャ

 わたしが聞いたところによると、ある時、尊き師(ブッダ)はコーサラ国のスンダリカー河の岸に滞在しておられた。ちょうどその時に、バラモンであるスンダリカ・バーラドヴァージャは、スンダリカー河の岸辺で聖火 ...

スッタニパータ【第3 大いなる章】8、矢

574 この世における人々の命は、定まった相なく、どれだけ生きられるかも解らない。いたましく、短くて、苦悩をともなっている。 575 生まれたものは、死を遁れる道がない。老いに達しては、死ぬ。実に生あ ...

スッタニパータ【第3 大いなる章】9、ヴァーセッタ

わたくしが聞いたところによると、ある時、尊き師(ブッダ)はコーサラ国にあるイッチャーナンガラ村のイッチャーナンガラ林に住んでおられた。その時、多くの著名な大富豪であるバラモンたちがイッチャーナンガラ村 ...

スッタニパータ【第4 八つの詩句の章】4、清浄についての八つの詩句

788 「最上で無病の、清らかな人をわたくしは見る。人が全く清らかになるのは見解による」と、このように考えることを最上であると知って、清らかなことを観ずる人は、見解を、最上の境地に達し得る智慧であると ...

スッタニパータ【第4 八つの詩句の章】14、迅速

915 問うていわく「太陽の裔である偉大な仙人(ブッダ)、あなたに、遠ざかり離れることと平安の境地とをおたずねします。修行者はどのように観じて、世の中のものを執することなく、安らいに入るのですか?」 ...



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