【仏教用語/人物集 索引】

『法句経』ダンマパダ【 第15章 楽しみ 】

投稿日:0202年5月30日 更新日:

197 怨みをいだいている人々の間にあって怨むこと無く、我らは大いに楽しく生きよう。
怨みを持っている人々の間にあって怨むこと無く、我らは暮らしていこう。

198 悩める人々の間にあって、悩み無く、大いに楽しく生きよう。悩める人々の間にあって、悩み無く暮らそう。

199 貪っている人々の間にあって、患い無く、大いに楽しく生きよう。貪っている人々の間にあって、貪らないで暮らそう。

200 我々はほんの少しの物をも所有していない。大いに楽しく生きて行こう。光り輝く神々のように、喜びを食む者となろう。

201 勝利からは怨みが起る。敗れた人は苦しんで臥す。勝敗を捨てて、安らぎに帰した人は、安らかに臥す。

202 愛欲に等しい火は存在しない。博打に負けるとしても、増悪に等しい不運は存在しない。
このかりそめの身に等しい苦しみは存在しない。安らぎにまさる楽しみは存在しない。

203 飢えは最大の病いであり、形成せられた存在(我が身)は最もひどい苦しみである。このことわりをあるがままに知ったならば、ニルヴァーナという最上の楽しみがある。

204 健康は最高の利得であり、満足は最上の宝であり、信頼は最高の知己であり、ニルヴァーナは最上の楽しみである。

205 孤独の味、心の安らいを味わったならば、恐れも無く、罪過も無くなる、真理を味わいながら。

206 諸々の聖者に会うのは善いことである。彼らと共に住むのは常に楽しい。愚かなる者どもに会わないならば、心は常に楽しいであろう。

207 愚人と共に歩む人は長い道のりに渡って憂いがある。愚人と共に住むのは、常につらいことである。仇敵と共に住むように。
心ある人と共に住むのは楽しい。親族に出会うように。

208 よく気を付けていて、明らかに知慧あり、学ぶところ多く、忍耐強く、戒めをまもる、そのような立派な聖者・善き人、英知ある人に親しめよ。月が諸々の星の進む道に従うように。

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※このページは学問的な正確性を追求するものではありません。前知識のない一般の方でも「読んでみよう!」と思ってもらえるよう、より分かりやすく読み進めるために編集しています。漢字をひらがなに、旧字体を新字体に、送り仮名を現代表記に、( )にふりがなをつけるなど、原文に忠実ではない場合があります。

なお、底本としてパーリ語経典の『ダンマパダ』を使用していますが、学問的な正確性を追求する場合、参考文献である『「ブッダの真理の言葉 感興の言葉」中村元訳 岩波文庫』を読むようおすすめします。なお、章題/節題は比較しやすいよう同じにしました。

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