仏教を本気で学ぶ

仏教用語/人物集 索引

このウェブサイトに出てくる仏教用語/人物を五十音順で探すことが出来ます。
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京都の五山 ~五山制度と臨済宗~

1386(至徳3)年、室町幕府三代将軍足利義満によって、最終的な五山が決定され、南禅寺を別格上位とする京都五山と鎌倉五山が決定しました。今回は京都五山を紹介します。合わせて、インドの五山、中国の五山と、鎌倉五山や京都五山にどのようにつながってきたかをこれまでも別記してきましたのでご覧ください。南禅寺 (なんぜんじ)京都五山の上。亀山法皇が無関普門禅師(大明国師)をむかえ、1291(正応4)年に離宮を禅寺にして開かれた寺院で、五山の上に置かれ、全ての禅寺の中で最高位の格式をもちます。天龍寺(てんりゅうじ)京都五山の第一位。室町幕府初代征夷代将軍足利尊氏が後醍醐天皇の菩提を弔うため夢窓疎石をむかえ...
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キリコ(箱キリコ・板キリコ・風鈴キリコ)/石川県金沢市周辺のお盆

石川県金沢市とその周辺の一部地域では、お盆に墓参りをする時に「キリコ」と呼ばれる木と紙でできた箱型の灯篭のようなものを持参し、中にろうそくを立てて墓前につるす風習があります。類似品として箱キリコ・板キリコ・風鈴キリコ・紙キリコなど様々な形がありますが、他の地域で見られない金沢独自のものです。なお、家庭にもよりますが、石川県内でも「7月盆(新盆)」は金沢市のみで、加賀や能登など石川県のほとんどの地域は「8月盆(旧盆)」で行われる場合が多いです。「キリコ」は先祖の迎え火を保護する為に使われるようになったともいわれますが、その由来に明確な説はないようです。キリコの表面や裏面には持参した人の名前を記入...
法要

祈願法要依頼受付

祈願法要とは、厄除開運、家内安全、身体健全、心願成就、無病息災、交通安全、商売繁盛、合格祈願、就職成就、良縁成就、因縁消滅などを祈願・祈祷することです。🪷 メンバー登録後、各種法要、祈願を受け付けています。当方では毎日、伝統仏教の儀式による法要を行なっております。皆様のご家族や知人を含む世の中、全ての方々を対象とした読経/回向(えこう/祈願内容読み上げ)をご依頼の有無に関係なく日々実施しています。また、寺院センター動画チャンネルでは祈願の気持ちをサポートする動画を提供しています。祈願のご依頼時にご利用ください。(依頼者がご自身で法要実施する用の動画です。実際に行う法要は1時間ほどです。)・ご依...
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経行(きんひん)

経行とは、坐禅と坐禅の中休みに、坐禅に伴う足の痺れや眠気を取り除くため行います。原意は、一定の場所を徒歩で往復することで、最古の仏教テキスト「スッタニパータ」にも「そぞろ歩き」という表現で出てきます(下記参照)。曹洞宗では、一息半歩(いっそくはんぽ)と言って、足の爪先からかかとまでの半分の長さを歩幅とし、手は叉手(さしゅ)し、姿勢を正しつつ前方を俯瞰し、一息ごとにゆっくりと歩きます。臨済宗では、さっさと歩き、時には、走るくらいの速度で歩くため「走り経行」とも言われます。坐禅と坐禅の中休みに行う経行からの拡大解釈により、経行のみに重きを置いた歩行禅も行われています。梵語(サンスクリット語) ca...
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教外別伝(きょうげべつでん)

教外別伝(きょうげべつでん)とは、お釈迦様の教えである経典のほかに別に伝わってきたものがあるわけではなく、師匠から弟子へと心に直接の体験として伝えることが大切だということを表現しています。弟子は師匠の姿を見ながら自己研鑽に努め、何事も自分の努力で体得して、はじめて自分のものにすることが出来るということです。▶ 菩提達磨大師<< 戻る
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経蔵(きょうぞう)- 仏教建築

経蔵とは、仏教寺院において経典や仏教に関する書物を収蔵する主要な建物です。経堂・経庫などともいわれます。また、経蔵の中央に輪蔵(りんぞう)が設置されている場合、中心軸に沿って回転させることが可能な書架が設けられています。そこには大蔵経などが収納されており、これを回転させることによって、納められた経文を全てを読んたのと同じ功徳を得るという信仰があります。なお、七堂伽藍の一つに数えられます。(経蔵内部・總持寺祖院)<< 戻る
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警策(けいさく/きょうさく)

警策とは、注意や自覚を促し戒め励ますことで、「警策を与える」という意味から、修行者の肩や背中を打つ棒そのものが警策と呼ばれるようになりました。臨済宗では「けいさく」、曹洞宗では「きょうさく」と読みます。警策の起源は、中国の明王朝末期~清王朝初期の1600年代頃から使用されはじめた「香板(こうばん)」または「香版(こうばん)」という法具です。日本へは黄檗僧によって伝えられ、警策という意味を込めて呼ばれるようになりました。形状としては、宗派などによって違いがあり、長さが約1~1.5メートル、樫・栗・桜・檜などでつくられています。 手に持つ部分は、四隅の角を削って握りやすく、修行者の肩や背中に当たる...
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鬼子母神(きしぼじん/きしもじん)

鬼子母神とは、毘沙門天の部下の八大夜叉大将もしくは二十八部衆の一つ、散支大将(さんしたいしょう/パーンチカ)の妻で、たくさんいる子どもたちを育てるための栄養をつけるため、人間の子を捕えて食べる荒々しい人食い女夜叉で、多くの人間から恐れられていました。それを見かねたブッダは、彼女が最も愛していた末子のピンガラ(嬪伽羅、氷迦羅、畢哩孕迦)を乞食(こつじき)に用いる鉢に隠しました。彼女は半狂乱となって世界中を7日間駆け抜け探し回りましたが見つからず、ブッダに助けを求めます。ブッダは、「多くの子を持ちながら一人を失っただけでお前はそれだけ嘆き悲しんでいる。それなら、ただ一人の子を失う親の苦しみはいかほ...
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吉祥悔過(きちじょうけか)

吉祥悔過とは、吉祥天女を本尊としてまつり、最勝王経を読み、罪を懺悔して国家の安泰や作物の豊穣を願う、毎年正月に行われる法会です。「吉祥」は仏教の守護神とされる吉祥天のこと。「悔過」は間違いを悔いること。仏教の言葉で、「吉祥天悔過」を略した言葉です。関連動画:オンライン懺悔(鐘の音・20秒間隔) ロウソクの灯 Confession time<< 戻る
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金箔(きんぱく)

金箔とは、金を薄~く伸ばしたものですが、金色の仏像は金箔が貼られています。観単には剥がれないのでしょうが、仏像の掃除をする際にはとても気を使うものです。そんな時に金箔がまばらに剥がれているところを見ては、「むかし誰かがぬれ雑巾かなんかで雑に拭いたんじゃないか」と勘ぐってしまうこともありました。実際はどうなんでしょうか?インドには仏教の聖地があり、世界各国から巡礼に訪れる人が多いのですが、そういう人たちの中には誰にも許可なく急に仏像に金箔を貼りだすことがありました。供養かな!?とは思いますが、海外ではそのようなことも起こり、お国柄というか、日本では起きないことだなと思いました。<< 戻る
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サヘート・マヘート – ブッダ布教の地(祇園精舎・舎衛城)

サヘート・マヘートはブッダ布教の地として仏教の八大聖地の一つに数えられます。隣接した二つの遺跡群をまとめた呼称です。①サヘート遺跡・・・祇園精舎(祇園は「祇樹給孤独園」の略。ジェータ林(祇園)にある孤独な人々に食を給する長者の園。)②マヘート遺跡・・・舎衛城(サーヴァッティーもしくはシュラーヴァスティー)舎衛城はブッダの生きた時代にはバーセナディ王(波斯匿王)が治めるコーサラ国の首都でした。先述のように遺跡としては分けて考えられていますが、当時の感覚では大きな首都である舎衛城の中に祇園精舎があったと認識してもらった方が分かりやすいと思います。なお、祇園精舎は「阿弥陀経」が説かれた場所とされてい...
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帰依(きえ)

帰依とは、自身の拠り所にするという意味です。言い換えれば、絶対の信頼を寄せるということです。仏教に帰依するとは、仏・法・僧の三宝を拠り所にして、自分の生活環境に合わせて生きる(実践する)ことです。三帰依文仏(ブッダ) 悟りを経た者法(ダーマ) ブッダの教え僧(サンガ) ダーマを実践する仏教集団『華厳経』浄行品第7による三帰依文自帰依佛 当願衆生 体解大道 発無上意自帰依法 当願衆生 深入経蔵 智慧如海自帰依僧 当願衆生 統理大衆 一切無碍自ら仏に帰依したてまつる。まさに願わくは衆生と共に、大道を体解して、無上意を発さん。自ら法に帰依したてまつる。まさに願わくは衆生と共に、深く経蔵に入りて、智慧...
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緊那羅(きんなら)

緊那羅とは、インド神話に登場する特に歌が美しいと言われる音楽の神々です。仏教では護法善神の一尊で、帝釈天の眷属とされ、八部衆の一つでもあります。半身半獣の姿とされるため、人非人ともいい、緊那羅王、緊那羅神、疑神、歌神、楽神、緊捺羅(きんなら)、甄陀羅(けんだら)、真陀羅(しんだら)ともいわれます。その像は、人頭鳥身、あるいは馬首人身などがあり、両手で鼓(つづみ)を打つ姿、笛を吹く姿、琵琶を持って歌舞する姿などにつくられます。<< 戻る
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究極の理想

以下の例にある「究極の理想」(attha)とは、「人のためになること」をいう。涅槃のことを示すと考えられている。・「究極の理想に通じた人が、この平安の境地に達して為すべきことは、次のとおりである。能力あり、直く、正しく、言葉優しく、柔和で、思い上がることのない者であらねばならぬ。」(スッタニパータ 143偈)<< 戻る
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吉祥天女(きちじょうてんにょ)

吉祥天女とは、毘沙門天(びしゃもんてん)の妻で、福徳をつかさどる女神です。古代インド神話から仏教に取り入れられた女神で、造形は唐(中国)の貴婦人の形をとられることが多いようです。絵画では薬師寺の吉祥天女画像、彫刻では浄瑠璃寺の吉祥天立像が有名です。吉祥天(きっしょうてん・きちじょうてん)、功徳天、宝蔵天女ともいいます。ヒンドゥーの女神ラクシュミーが仏教に取り入れられたもので、ヒンドゥーではヴィシュヌ神の妻で、また愛神カーマの母とされています。仏教では、父は徳叉迦(とくさか)、母は鬼子母神(きしぼじん)、妹に黒闇天(こくあんてん)がいます。(吉祥天女 写真提供:薬師寺)<< 戻る
人物

岸部四郎(きしべしろう)

タレント、俳優、司会者、元実業家。岸部シロー名義も1994年まで使っており、2000年代中期頃より再び使うようになっている。元ザ・タイガースのメンバー。アン・ヌフ所属。 京都府京都市出身。父は元憲兵。兄は同じくタイガースのメンバーであった岸部一徳。生誕 1949年〈昭和24年〉6月7日命日 2020年〈令和2年〉8月28日<< 戻る
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魚鼓(ぎょく)

「魚鼓(ぎょく)」は「ほう(ぎょほう:ほうは「木」へんに「邦」)」とも言われ、仏具の一種、あるいは打楽器の一種として使われています。中国では北宋(960~1127年)の頃に魚形のものが現れていたようです。上の写真の中央部に色が変わっている所がありますが、そこが叩く場所で、「ポッ、ポッ」「ポク、ポク」といった音が鳴ります。形は横に長く、魚の形をそのまま形どった魚鼓と木魚とのルーツは同じと考えられています。現在でも曹洞宗や臨済宗などの寺院などで僧堂や庫院につるし、衆を集めるための鳴物として使われています。<< 戻る
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脚下照顧(きゃっかしょうこ)

寺院の玄関を入ると脚下照顧(きゃっかしょうこ)と書かれた単牌が置かれているのを見かけます。「自分の足元を見なさい」という意味です。玄関に置いていますから、履き物を揃えましょうということを示しています。転じて「自分の行いを見なさい」という意味になります。日本の家庭の多くは玄関で履物を脱ぎますね。それは日常の当たり前の行為です。しかし、その当たり前の行為を大切にし、より良い心に導く言葉が脚下照顧です。導くのは他の誰でもなく自分自身です。ポーンと脱ぎ飛ばした履物も誰かが直してくれるだろうと思っていてはいけないのです。自分で意識して履物を整えます。すると心も整うのです。行いと心は連動したものです。履物...
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喜心・老心・大心(きしん・ろうしん・だいしん)の三心(さんしん)

喜心・老心・大心の三心とは、労働する時の重要な心構えを表しています。「喜心」とは、喜んで物事に取り組む心です。例えば食事を作る役割にあるならば、食事を作ることのできる巡り合わせの因縁を感謝し、自分だけのためでなくて、他人のためになること、さらには他人の利益につながることを喜んでする。分け隔てなく物事に勉める喜悦の心を表します。「老心」とは、物をいたわる心です。父母が切々と子どもを思い、自身の寒さや熱さをかまうことなく、子どものすこやかなことを願いながら、いつくしみ育てるような親切心を表します。「大心」とは、偏りのない心です。そびえ立つ山や果てしなく広がる大海のように、高く広い思いを持ち、一方に...
人物

宜保愛子(ぎぼあいこ)

女性作家。ビートたけしやカール・ルイスの霊視で話題になった霊能者で、テレビ番組に出演していたほか、多くの著書も残している。生誕 1932年1月5日命日 2003年5月6日<< 戻る
人物

衣笠祥雄(きぬがささちお)

プロ野球選手。引退後は野球解説者・野球評論家・タレント。所属事務所はキャスト・プラス。広島東洋カープオーナー付スタッフ。京都府京都市東山区馬町出身。旧名は衣笠 幸雄。愛称は「鉄人」。国民栄誉賞受賞者。生誕 1947年1月18日命日 2018年4月23日<< 戻る
人物

京唄子(きょううたこ)

女優・漫才師である。本名:鵜島ウタ子。京都府京都市上京区西陣出身。さち子プロに所属していた。主な作品として、テレビドラマ『てなもんや三度笠』『ひとりじゃないの』、バラエティー番組『お笑いスター誕生!!』など。生誕 1927年(昭和2年)7月12日命日 2017年(平成29年)4月6日戒名 闘覚院機魂寛道居士(とうがくいんきこんかんどうこじ)<< 戻る
人物

北の湖敏満(きたのうみとしみつ)

北海道有珠郡壮瞥町出身の元大相撲力士。第55代横綱。元日本相撲協会理事長。生誕 1953年(昭和28年)5月16日命日 2015年(平成27年)11月20日弘照院殿北偉徳実法湖大居士<< 戻る
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北杜夫(きたもりお)

小説家、エッセイスト、精神科医、医学博士。代表作『どくとるマンボウ航海記』(1960年、随筆)『夜と霧の隅で』(1960年)『楡家の人びと』(1964年)『輝ける碧き空の下で』(1982年 - 1986年)生誕 1927年5月1日命日 2011年10月24日<< 戻る
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喜味こいし(きみこいし)

漫才師、俳優。実兄の夢路いとしと共に漫才コンビ夢路いとし・喜味こいし(いとし・こいし)」のツッコミとして活躍した。ネタの一つである「お笑い鍋料理」にはいくつかのバリエーションがあるが、鍋の具についてこいしが説明するところで、いとしがボケるくだりがある。「生きてるうちがニワトリ、死んだら戒名がかしわ」「生きてるあいだは、いのしし。死んだら戒名が、ぼたん」「生きている間は牛、死んだら戒名が牛肉」生誕 1927年11月5日命日 2011年1月23日<< 戻る
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木村拓也(きむらたくや)

宮崎県宮崎郡田野町(現:宮崎市)出身のプロ野球選手(内野手・外野手・捕手、右投両打)、コーチ。 愛称は「キムタク」。生誕 1972年4月15日命日 2010年4月7日<< 戻る
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北森鴻(きたもりこう)

推理作家。小学館の編集プロダクションを経て、作家デビュー。骨董や民俗学などの分野を得意とする。生誕 1961年11月15日命日 2010年1月25日<< 戻る
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キヨノサチコ

絵本作家。『ノンタンぶらんこのせて』でデビュー。『ノンタン』シリーズは40巻2800万部が発行され、代表作となった。生誕 1947年〈昭和22年〉命日 2008年〈平成20年〉6月19日<< 戻る
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御饌草料(ぎょせんそうりょう)

御饌草料とは、朝廷の天皇陛下に差し上げる品物のことです。・「之を敬重すること御饌草料の如くせよ。生物熟物、倶にこの意を存せよ。」(『典座教訓』2、心が整えば味も整う)<< 戻る
人物

北原謙二(きたはらけんじ)

歌手、俳優。「日暮れの小径」で歌手デビュー。その後「若いふたり」、「若い明日」、「ふるさとのはなしをしよう」などをヒットさせて活躍。生誕 1939年(昭和14年)10月8日命日 2005年(平成17年)1月26日<< 戻る
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勤旧(きんきゅう)

勤旧とは、禅宗寺院で知事、侍者、蔵主などの役職を務めたことがある僧侶のことをいいます。・「山僧在宋の時、暇日前資勤旧等に咨問するに、彼等聊か見聞を挙して、以て山僧が為めに説く。」(『典座教訓』2、心が整えば味も整う)<< 戻る