鬼子母神(きしぼじん/きしもじん)

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鬼子母神とは、毘沙門天の部下の八大夜叉大将もしくは二十八部衆の一つ、散支大将(さんしたいしょう/パーンチカ)の妻で、たくさんいる子どもたちを育てるための栄養をつけるため、人間の子を捕えて食べる荒々しい人食い女夜叉で、多くの人間から恐れられていました。

それを見かねたブッダは、彼女が最も愛していた末子のピンガラ(嬪伽羅、氷迦羅、畢哩孕迦)を乞食(こつじき)に用いる鉢に隠しました。彼女は半狂乱となって世界中を7日間駆け抜け探し回りましたが見つからず、ブッダに助けを求めます。

ブッダは、「多くの子を持ちながら一人を失っただけでお前はそれだけ嘆き悲しんでいる。それなら、ただ一人の子を失う親の苦しみはいかほどであろうか。」と諭し、鬼子母神が教えを請うと、「戒を受け、人々をおびやかすのをやめなさい、そうすればすぐにピンガラに会えるだろう」と話しました。彼女が承諾し、三宝に帰依すると、ブッダは隠していた子を戻しました。

ブッダはその教えによって、鬼子母神を鬼神から、子どもたちの守護神にかえることができました。鬼子母神を梵語では、ハーリーティーといい、仏教に取り入れられてからは、仏教を守護するとされる夜叉となりました。子どもと安産の守り神となり、また、盗難除けの守護ともされています。


(鬼子母神(ガンダーラ2~3世紀)大英博物館蔵)

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