マガダ国

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竹林精舎(ちくりんしょうじゃ)

竹林精舎とは、インド・ビハール州のラージギルにあります。現地ではVenuvanaといいます。ブッダが竹林精舎に滞在した時代、ラージギルはビンビサーラ王(頻婆娑羅王・びんばしゃらおう)が統治するマガダ国の首都・王舎城(ラージャグリハ)の北門から500メートルに位置しています。また、霊鷲山(りょうじゅせん)は北東へ5キロ程の距離です。竹林精舎の竹林はブッダに帰依したビンビサーラ王が寄進したものでありました。精舎(ヴィハーラ)は、雨期に出家者が集まって修行する場所のことです。竹林に精舎を寄進したのがカランダ長者でした。ブッダと弟子たちの教えや生活態度に感激して精舎を建立したのだそうです。これが仏教史...
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ラージギル – ブッダ布教の地(王舎城)

ラージギルはブッダ布教の地として仏教の八大聖地の一つに数えられます。この一帯にはマガダ国の首都・王舎城(おうしゃじょう/ラージャグリハ)、仏教史上最初の寺院と考えられる竹林精舎(ちくりんしょうじゃ)、説法の舞台である霊鷲山(りょうじゅせん)、多宝山、第一結集が行われた七葉窟(ななようくつ)などの旧跡があります。また、ナーランダ大学まで15km、ブッダガヤまで70kmほどという位置関係です。ブッダが竹林精舎や霊鷲山に滞在した時代、ラージギルはビンビサーラ王(頻婆娑羅王・びんばしゃらおう)が統治するマガダ国の首都・王舎城(ラージャグリハ)といいました。また、この地でサンジャヤ(思想家、不可知論者、...
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霊鷲山(りょうじゅせん)

霊鷲山とは、インド・ビハール州のラージギルから北東へ5キロ程のところにある小高い岩山です。この場所でブッダが弟子たちに多くの説法をしたところとして知られています。この岩山の頂上には大きな岩の説法台があり、現在もブッダの聖地として多くの巡礼者が訪れます。また、『法華経』や『観無量寿経』などの大乗経典の多くは霊鷲山で説いた教えであると伝えられています。梵語でグリドラクータ、巴語でギッジャクータといい、山頂が鷲の姿に見えることから、鷲の峰という意味で「霊鷲山」「鷲峰山」(じゅぶせん)と呼ばれます。略して、「霊山」(りょうぜん)ということも多いです。音訳では「耆闍崛山」(ぎしゃくっせん、ぎじゃくっせん...
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マガダ国(摩訶陀国)

マガダ国とは、古代インドにおける十六大国の一つ。紀元前682年~紀元前185年。ナンダ朝のもとでガンジス川流域の諸王国を平定し、マウリヤ朝のもとでインド初の統一帝国を築いた。仏典には「摩訶陀国」と表記される。ブッダ(お釈迦様)が活動していた頃の首都は、ラージャグリハ(王舎城)で、この都には竹林精舎があり、そして、近くには霊鷲山がある。仏典にはビンビサーラ王やアジャータシャトル王が登場する。その後、ウダーイン王は首都をガンジス川沿いのパータリプッタ(華氏城)へ移転させ、後に全インドの中心都市として栄えることになる。現在のビハール州の州都パトナに当たる。ブッダ(お釈迦様)とマガダ国紀元前536年、...
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パータリプッタ(華氏城/パトナ/パータリプトラ)

パータリプッタとは、現在のビハール州の州都パトナに当たる場所で、古代インドにおける十六大国の一つマガダ国の首都で、ガンジス川沿いにあり、首都制定後に全インドの中心都市として栄えました。仏典には「華氏城」と表記されます。お釈迦様が活動していた頃の首都は、ラージャグリハ(王舎城)でしたが、ブッダ最後の旅【 第1章 】4、パータリ村にて等には「パータリ村」として紹介されている地域です。梵語(サンスクリット語) Pātaliputra パータリプトラ巴語(パーリ語) Pātaliputta パータリプッタ<< 戻る