「 仏像便り 」 一覧

迦楼羅(かるら)

  迦楼羅とは、口から火を吹き、煩悩(三毒)の象徴と言われる龍(毒蛇)を常食とし、衆生の煩悩を喰らう霊鳥とされています。迦楼羅天(かるらてん)、迦楼羅王(かるらおう)、金翅鳥(こんじちょう) ...

羅刹(らせつ)

  羅刹とは、四天王眷属の八部鬼衆の一つで、羅刹天ともいい、羅刹鬼(らせつき)・速疾鬼(そくしつき)・可畏(かい)・捷疾鬼(しょうしつき)という訳名があります。インド神話においては鬼神ラーク ...

富單那(ふたんな)

  富單那とは、四天王眷属の八部鬼衆の一つで、臭餓鬼(しゅうがき)という訳名があります。インド神話においてはブータといい、熱病をもたらす鬼です。また、集団の名であり、個別の神をさすものではあ ...

那伽(ナーガ、龍神)

  那伽とは、八部衆の一つ、また、四天王眷属の八部鬼衆の一つで、水属の王とされ、龍神、龍王という訳名があります。インド神話においてはナーガといい、蛇の精霊あるいは蛇神のことです。ブッダが悟り ...

薜茘多(へいれいた)

  薜茘多とは、四天王眷属の八部鬼衆の一つで、餓鬼(がき)という訳名があります。「死者の霊」を意味する梵語プレータの音訳で、仏教では六道の内の餓鬼道(餓鬼の世界)に生まれた者のことをいいます ...

鳩槃荼(くばんだ)

  鳩槃荼とは、四天王眷属の八部鬼衆の一つで、厭魅鬼・厭眉鬼(えんみき)とも呼ばれ、甕形(かめけい)という訳名があります。インド神話においてはクンバーンダという魔神でした。人の睡眠を妨げて災 ...

毘舎闍(びしゃじゃ)

  毘舎闍とは、四天王眷属の八部鬼衆の一つで、畢舎遮とも音写され、啖精気(たんせいき)という訳名があります。インド神話においてはピシャーチャといい、鬼神の一種で、人および五穀の精気を食べると ...

乾闥婆(けんだつば)

  乾闥婆とは、八部衆の一つ、また、四天王眷属の八部鬼衆の一つで、香神、香音天、香陰など様々な訳名があります。インド神話においてはガンダルヴァといい、インドラ(帝釈天)に仕える半神半獣の奏楽 ...

広目天(こうもくてん)

  広目天とは、須弥山(しゅみせん)の中腹に住み、帝釈天(たいしゃくてん)に仕え、龍神(りゅうじん)、富単那(ふたんな)といった眷属(けんぞく)を従えて西方を守護する四天王として知られていま ...

増長天(ぞうちょうてん)

  増長天とは、須弥山(しゅみせん)の中腹に住み、帝釈天(たいしゃくてん)に仕え、鳩槃荼(くばんだ)、薜茘多(へいれいた)といった眷属(けんぞく)を従えて南方を守護する四天王として知られてい ...

持国天(じこくてん)

  持国天とは、須弥山(しゅみせん)の中腹に住み、帝釈天(たいしゃくてん)に仕え、乾闥婆(けんだつば)や毘舎闍(びしゃじゃ)といった眷属(けんぞく)を従えて東方を守護する四天王の一尊として知 ...

梵天(ぼんてん)

  梵天とは、古代インド、バラモン教最高位の神ブラフマー/ブラフマン(宇宙万物の創造神)が仏教に取り入れられ、仏法の守護神とされました。宇宙を維持するヴィシュヌ神、宇宙を破壊するシヴァ神と共 ...

布袋(ほてい)

  布袋とは、唐(中国)末期の明州(現在の中国浙江省寧波市)に実在したと言われる仏教の僧侶です。弥勒菩薩の化身ともいわれています。小柄で太ったおおらかな身なりで、一本の杖を持ち、いつも袋(頭 ...

福禄寿(ふくろくじゅ)

  福禄寿とは、長寿と福禄をもたらすと言われる宋(中国)の道教の道士・天南星の化身、または、道教の神・南極老人(南極老人星・カノープス)の化身を現わしていると考えられています。また、七福神に ...

弁才天(=弁財天・べんざいてん)

  弁才天とは、仏教の守護神である天部の一つで、2手で琵琶(びわ)を弾く天女の姿や8手で各種の武具をもつ天女の姿で現わされ、もともとは川が神格化した水の神であったことから、多くの弁財天の像は ...

毘沙門天(びしゃもんてん)/多聞天(たもんてん)

  毘沙門天とは、須弥山(しゅみせん)の中腹に住み、帝釈天(たいしゃくてん)に仕え、夜叉(やしゃ)や羅刹(らせつ)といった眷属(けんぞく)を従えて北方を守護しています。妻は吉祥天女(きちじょ ...

大黒天(だいこくてん)

  大黒天とは、ヒンドゥーの神であるシヴァ神の化身の一つ、マハーカーラ(偉大な暗黒の神)が仏教に取り入れられたものです。名前のしめす通り真黒で、もともとは怒った姿をしていました。仏教では、仏 ...

馬頭観音菩薩(ばとうかんのんぼさつ)

  馬頭観音菩薩は、馬頭観音、馬頭観世音菩薩、馬頭明王などとも呼ばれます。サンスクリット(梵語)では、ハヤグリーヴァ・アヴァローキテーシュヴァラ・ボーディサットヴァといい、ハヤグリーヴァとは ...

准胝観音菩薩(じゅんていかんのんぼさつ)

  准胝観音菩薩は、准胝観音、准胝仏母、准胝観世音菩薩、天人丈夫観音などとも呼ばれます。準胝観音または準提観音とも書かかれまづ。サンスクリット(梵語)では、チュンディー・アヴァローキテーシュ ...

千手観音菩薩(せんじゅかんのんぼさつ)

  千手観音菩薩は、十一面千手観音、千手千眼観音、十一面千手千眼観音、千手千臂観音などとも呼ばれます。サンスクリット(梵語)では、サハスラブジャ・アーリア・アヴァローキテーシュヴァラ・ボーデ ...

韋駄天(いだてん)

  韋駄天は、韋駄尊天などとも呼ばれ、インドでヒンドゥーの軍神であるスカンダが仏教に取り入れられて、仏法の護法神となり成立したと考えられています。中国に入って道教の韋将軍信仰と習合したことか ...

跋陀婆羅菩薩(ばっだばらぼさつ)

  跋陀婆羅菩薩はインドの言葉ではバドラパーラと呼ばれます。中国に入り漢字に音訳され跋陀婆羅菩薩となりました。この跋陀婆羅菩薩は『首楞厳経』(しゅりょうごんきょう)に記されている菩薩で、十六 ...

薬師如来像(やくしにょらいぞう)

  薬師如来、薬師瑠璃光如来(やくしるりこうにょらい)について、このページでは主に造像さた仏像としての薬師如来像、薬師瑠璃光如来像について書きます。如来とは悟りを開いた仏の姿で、薬師如来は、 ...

大日如来(だいにちにょらい)

  大日如来について、このページでは主に造像さた仏像としての大日如来について書きます。もともとの梵名は「ヴァイローチャナ」または「マハーヴァイローチャナ」(諸説あり) といい、それを音写して ...

阿弥陀三尊(あみださんぞん)

  阿弥陀如来(仏)を中心に、左右の随身・両脇侍として菩薩を配した形式を阿弥陀三尊または弥陀三尊と呼びます。両脇侍には、向って左に阿弥陀如来の知恵の徳を表す勢至菩薩、向って右に阿弥陀如来の慈 ...

薬師三尊(やくしさんぞん)

  薬師如来を中心に、左右の脇侍(きようじ)として、向かって右に日光菩薩・向かって左に月光菩薩を配した形式を薬師三尊と呼びます。中尊である薬師如来を坐像、脇侍を立像とするのが一般的ですが、中 ...

三世仏(さんぜぶつ)

  三世仏、三世如来とも呼ばれます。過去・現在・未来の三世に対応した仏・如来を指します。代表的なものは上掲載画像のように向かって左から、阿弥陀仏・釈迦仏・弥勒仏を、それぞれ過去・現在・未来の ...

普賢菩薩(ふげんぼさつ)

  普賢菩薩とは、理性と慈悲や修行の徳をつかさどる大乗仏教の菩薩です。女人成仏を説く『妙法蓮華経普賢菩薩勧発品』に登場することから、女性の信仰を多く集めました。梵名をサマンタ・バドラといい、 ...

観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)

  観世音菩薩は、観音菩薩、観自在菩薩、観世自在菩薩などとも呼ばれます。サンスクリット(梵語)では、アヴァローキテーシュヴァラ・ボーディサットヴァといい、世間の出来事を自在に観察して、その苦 ...

釈迦如来像(しゃかにょらいぞう) 

  釈迦如来、釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ)について、このページでは主に造像さた仏像としての釈迦如来像、釈迦牟尼仏像、釈迦仏像、釈迦像について書きます。如来とは悟りを開いた仏の姿で、釈迦如来像 ...

不空羂索観音菩薩(ふくうけんさくかんのんぼさつ)

  不空羂索観音菩薩は、不空羂索観音、不空羂索観世音菩薩などとも呼ばれ、読み方は「ふくうけんさく」「ふくうけんじゃく」の2通りあります。サンスクリット(梵語)では、アモーガ・パーシャ・アヴァ ...

文殊菩薩(もんじゅぼさつ)

  文殊菩薩とは、智慧をつかさどる大乗仏教の菩薩です。普通の人間でも三人あつまれば、よい考えを生むことが出来るという意味で「三人寄れば文殊の智慧」と一般にもよく使われています。梵名をマンジュ ...



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