(七葉窟/インド・ビハール州ラージギル)
紀元前485年2月15日以降の出来事(インド)
仏教の開祖、お釈迦様(ゴータマ・シッダッタ/ブッダ)がクシナガラで入滅(諸説あり。この年表では565年誕生説に基づいて出来事を記述しています。)した後、第一結集が王舎城(おうしゃじょう/ラージャグリハ)郊外の七葉窟において、マガダ国の王アジャータシャトル(父王ビンビサーラを殺害したが改心しお釈迦様に帰依するようになった)が主催者となり行われる。500人の比丘(500人の阿羅漢/五百羅漢)が集い、摩訶迦葉が座長となり、阿難と優波離が、それぞれ経(経典)と律(戒律)の編集責任者となる。
「結集」のサンスクリット語(サンギーティ)の本来の意味は「ともに歌うこと」だが、比丘たちが集まってお釈迦様の教えを記憶や暗唱を頼りとして出し合い、互いの記憶を確認しながら、合議のうえで仏典を編集した事業を仏教では結集と呼んでいて、以後、第2回、第3回、第4回と行われた。
お釈迦様の入滅後、その教えはもっぱら記憶や暗唱を頼りとして受け継がれたため、お釈迦様の教えの散逸を防ぎ、異説の生じることを防いで教団の統一をはかる目的で行われたが、現在も毎日寺院でお釈迦様の教えを読経し、確認しているのはその延長とも言えるかもしれない。
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