【仏教用語/人物集 索引】

阿羅漢(あらかん)

投稿日:1998年10月14日 更新日:

阿羅漢とは、尊敬されるに相応しい人、尊い人、供養を受けるに相応しい人、修行完成者、尊敬されるべき修行者、真人、聖者、悟り終わった人。

仏教が世に出た時代、インドの諸宗派を通じて尊敬される修行者の呼称であったので、当時のブッダも阿羅漢と呼ばれていました。

略称して羅漢(らかん)ともいい、漢訳では応供(おうぐ)、応真(おうしん)、応(おう)という意訳もあります。応供は如来十号の1つです。また、修行の目標と到達した境地を表す四向四果の1つです。

後代、上座部仏教における最上の聖者のことをこう呼ぶようになりました。先述の通り、もとはブッダを指していましたが、後にブッダと阿羅漢とは区別されるようになり、ブッダは超人的な仏として尊崇され、阿羅漢は仏弟子(声聞)の到達する最高の階位となりました。全ての煩悩を断って迷いの輪廻から脱し、涅槃に至ることができた最高の境地に達した人。

一方、後代の大乗仏教においては、その上座部仏教の在り方を批判的に阿羅漢と呼び、大乗仏教の修行者には及ばないものという俗説が広まりました。

十六羅漢

梵語(サンスクリット語) arhat アルハット
巴語(パーリ語) arahanto アラハント

・「覚りのよすがに心を正しくおさめ、執著なく貪りを捨てるのを喜び、煩悩を滅ぼし尽くして輝く人は、現世において全く束縛から解きほごされている。」(ダンマパダ 89偈)

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