僧伽とは、修行僧の集い、聖者の集いのことです。梵語(サンスクリット語)のsamgha、もしくは、巴語(パーリ語)のSangha(サンガ)を音写して「僧伽」、「僧」といいます。5人もしくは5人以上の組織のある団体を指します(4人とする場合、3人とする場合もあるようです)。初期の仏教のはじめから僧伽があったのではなく、いつの頃からか僧伽による共同生活により修行を行うようになりました。個々の僧を指していうのは、原義からの転用に当たります。漢訳では、衆(しゅ)、和合衆(わごうしゅ)・和合僧(わごうそう)などがあります。
・「在家者・出家者のいずれとも交わらず、住家がなくて遍歴し、欲の少い人、彼をわたくしはバラモンと呼ぶ。」(スッタニパータ 628偈)※僧伽による共同生活が定着する以前のより古い説法と考えられます。
・「月は、諸々の星の内で最上のものである。太陽は、輝くものの内で最上のものである。修行僧の集いは、功徳を望んで供養を行う人々にとって最上のものである。」(スッタニパータ 569偈)
・「ウポーサタを行なった物事の解った人は次に、きよく澄んだ心で喜びながら、翌朝早く食物とを適宜に修行僧の集いに分かち与えよ。」(スッタニパータ 403偈)
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