仏教を学ぶ 中国の五山 ~五山制度と臨済宗~
鎌倉時代後期、幕府の実権を握っていた北条氏は、中国の南宋にならい五山制度を導入しました。鎌倉の主な禅寺を五山と呼ぶようになり、鎌倉幕府滅亡後の室町時代初期には鎌倉・京都それぞれに五山が定められ、それに次ぐ十刹と緒山が選ばれこの制度が定着したといわれます。定着するまでの過程では、五山に含まれた地含まれなかったりということがあり、基本的には幕府が寺を格付け管理するための制度であったようです。鎌倉幕府は中国の南宋で禅寺の管理のために格式高い五つの寺を定めた五山制度を導入したわけですが、もともとはインドの五山にならったものであったようです。インドの五山とは、天竺五精舎、天竺五山とも呼ばれ、お釈迦様が生...