【仏教用語/人物集 索引】

ニガンタ・ナータプッタ(マハーヴィーラ/尼乾陀若提子/大勇)

投稿日:2020年9月10日 更新日:

ニガンタ・ナータプッタは、ジャイナ教の開祖でお釈迦様とほぼ同時代にマガダ国(摩訶陀国)周辺で活躍しました。『スッタニパータ【第3 大いなる章】6、サビヤ』に登場する仏教の側から見て異端だと見なされた六師外道の1人です。はじめはバラモン教の一派ニガンタ派で修行したため「ニガンタ」と称されていますが、修行期を経て従来のバラモンの教えに満足できずニガンタ派の教義からジャイナ教を確立し、以来「マハーヴィーラ」(偉大な勇者)の尊称でも知られています。また、ナータ族の出身であることからナータプッタ(ナータ族の子)と呼ばれました。

ニガンタ・ナータプッタは、相対主義、苦行主義、要素実在説者で、霊魂は永遠不滅の実体であり、乞食・苦行生活で業の汚れを落とし涅槃を目指すと主張していました。

30歳で両親との死別したことから出家して一切を捨て、バラモン教の一派であるニガンタ派の遊行者となり修行生活に入りました。人生を苦と見て、正しい信仰(正信)・正しい知識(正知)・正しい行い(正業)を通じて魂の救済を志し、13か月の瞑想を経て全ての衣服と履き物を捨てて裸形になりました。

裸のまま「空気をまとって」世俗に関わる所有物全てを放棄し、12年間激しい苦行と瞑想にその身を捧げました。ある夏の夜、ジュリンビカの沙羅樹の下で真理を悟って「全能の力」を獲得し、「ジナ」(Jina、「勝利者」)となりました。ジャイナ教とは、この「ジナの教え」に由来します。

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