【仏教用語/人物集 索引】

カピラヴァストゥ - ブッダが王子として過ごした地(カピラ城)

投稿日:1999年4月25日 更新日:

 
カピラヴァストゥとは、釈迦族の都であり城で、お釈迦様が生後から出家するまで王子として過ごした地として仏典等に出てきます。ブッダ入滅後1000年ほどは仏教徒の巡礼の地であったようですが、仏教の八大聖地に入っていないためか、その所在地は現在、はっきりしていません。現在のインド・ネパール国境付近に位置していたようです。

この地にいたカピラ (Kapila) という黄色い髪をした仙人(リシ)の名に由来すると伝えられ、「ヴァストゥ」とは「土地」を意味しています。漢訳仏典には迦卑羅婆率、迦毘羅婆蘇都、迦毘羅衛などの音写の記述の他、蒼城、蒼住城、黄赤城、黄頭居処、黄髪仙人住所、赤澤国、妙徳城などの意訳の記述もあります。地名なのに複数のものがあるのは若干困ることがあります。

カピラヴァストゥは、法顕が5世紀に訪れ『仏国記』に記述し、また、玄奘が7世紀に訪れ『大唐西域記』に記述しています。そのことから、その当時までは仏教徒の巡礼の地であったようですが、様々な要因で現在は元々の場所がはっきりしていません。

ただし、有力な2か所の候補地があり、それはルンビニから北西25㎞に位置するネパールのティラウラコット(Tilaurakot)と、ルンビニから南29Kmに位置するインドのピプラワ(Piprahwa)です。

ティラウラコット

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ピプラワ

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梵語(サンスクリット語) Kapila-vastu カピラヴァストゥ
巴語(パーリ語) Kapilavatthu カピラワットゥ

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