【仏教用語/人物集 索引】

『法句経』ダンマパダ【 第2章 励み 】

投稿日:0202年5月30日 更新日:

21 つとめ励むのは不死の境地である。おこたりなまけるのは死の境涯である。つとめ励む人々は死ぬことが無い。おこたりなまける人々は、死者の如くである。

22 このことをはっきりと知って、つとめ励むことをよく知る人々は、つとめ励みを喜び、聖者たちの境地を楽しむ。

23 道に思いをこらし、堪え忍ぶこと強く、常に健くつとめ励む、思慮ある人々は、安らぎに達する。これは無上の幸せである。

24 心は奮い立ち、思いつつましく、行いは清く、気を付けて行動し、みずから制し、法に従って生き、つとめ励む人は、名声が高まる。

25 思慮ある人は、奮い立ち、つとめ励み、自制によって、激流も押し流すことのできない島をつくれ。

26 智慧乏しき愚かな人々は放逸にふける。しかし心ある人は、最上の財宝をまもるように、つとめ励むのをまもる。

27 放逸にふけるな。愛欲と歓楽に親しむな。おこたることなく思念をこらす者は、大いなる楽しみを得る。

28 賢者が精励修行によって怠惰をしりぞける時には、智者の高閣に登り、自から憂い無くして他の憂いある愚人どもを見下す。山上にいる人が地上の人々を見下すように。

29 おこたりなまけている人々の中で、一人つとめ励み、眠っている人々の中で、一人よく目醒めている思慮ある人は、疾く走る馬が、足の遅い馬を抜いて駆けるようなものである。

30 マガヴァー(インドラ神)は、つとめ励んだので、神々の中で最高の者となった。つとめ励むことを人々はほめたたえる。放逸なることは常に非難される。

31 いそしむことを楽しみ放逸におそれをいだく修行僧は、微細なものでも粗大なものでも全て心のわずらいを、焼き尽くしながら歩む。燃える火のように。

32 いそしむことを楽しみ、放逸におそれをいだく修行僧は、堕落するはずはなく、すでにニルヴァーナの近くにいる。

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※このページは学問的な正確性を追求するものではありません。前知識のない一般の方でも「読んでみよう!」と思ってもらえるよう、より分かりやすく読み進めるために編集しています。漢字をひらがなに、旧字体を新字体に、送り仮名を現代表記に、( )にふりがなをつけるなど、原文に忠実ではない場合があります。

なお、底本としてパーリ語経典の『ダンマパダ』を使用していますが、学問的な正確性を追求する場合、参考文献である『「ブッダの真理の言葉 感興の言葉」中村元訳 岩波文庫』を読むようおすすめします。なお、章題/節題は比較しやすいよう同じにしました。

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