仏教寺院においてトイレ・便所のことを東司と呼ばれることが多くあります。特に、禅宗寺院では七堂伽藍のひとつに数えられています。禅宗寺院や密教寺院では古くから東司の守護神として、「トイレの神様」で再注目された烏芻沙摩明王が祀られています。また、三黙道場のひとつにも数えられています。
修行寺院では多くの僧侶が使用し、参拝客が多い寺院でも使用者が多いため、脚下照顧(きゃっかしょうこ)等の貼り紙でマナー向上を訴えていることが現在では多く見られます。画像は東福寺の東司で、桁行7間、梁間4間、一重、切妻造本瓦葺で、現存、国内最古最大のものです。
(東司 東福寺)
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