【仏教用語/人物集 索引】

『典座教訓』8、ことに見合った細かい心配り

投稿日:1237年8月13日 更新日:

このごとくさんらいしさんきょして、
此の如く参来し参去して、

もしせんごうのぎさいあらば、
如し纎毫の疑猜有らば、

たのどうす、
他の堂司、

およびしょりょうのちょうしゅ、
及び諸寮の頭首、

りょうしゅ、りょうしゅそとうにとい、
寮主、寮首座等に問い、

うたがいをしょうしきたってすなわち
疑を銷し来って便ち

しょうりょうすらく、
商量すらく、

いちりゅうべいをきっするに、
一粒米を喫するに、

いちりゅうべいをそえ、
一粒米を添え、

いちりゅうべいをわかちうれば、
一粒米を分ち得れば、

かえってりょうこのはんりゅうべいをえる
却て両箇の半粒米を得。

さんぶん、よんぶん、いちはん、
三分、四分、一半、

りょうはんあり。たのりょうこの
両半あり。他の両箇の

はんりゅうべいをそえれば、
半粒米を添れば、

すなわちいっこのいちりゅうべいとなる。
便ち一箇の一粒米と成る。

またくぶんをそえて、
又九分を添えて、

のこりいくぶんとみ、
剩り幾く分と見、

いまくぶんをおさめて、
今九分を収めて、

かれいくぶんとみる。
佗れ幾く分と見る。

いちりゅうのろりょうべいをきっとくして
一粒の盧陵米を喫得して

すなわちいさんぞうをみ、
便ち潙山僧を見、

いちりゅうのろりょうべいをてんとくして
一粒の盧陵米を添得して、

またすいこぎゅうをみる。
又水牯牛を見る。

すいこぎゅういさんぞうをきっし、
水牯牛潙山僧を喫し、

いさんぞうすいこぎゅうをぼくす。
潙山僧水牯牛を牧す。

われりょうとくすやまたいまだしや。
吾れ量得すや也た未だしや。

なんぢえすやまたいまだしや。
儞算得すや也た未だしや。

けんしきたりさしきたって、
検し来り点し来って、

ふんみょうにぶんきょうし、
分明に分曉し、

きにのぞみてすなわちとき、
機に臨みて便ち説き、

ひとにたいしてすなわちいえ。
人に対して即ち道え。

かつかくのごときのくふう、
且つ恁のごときの功夫

いちにょににょ、ふつかみっか、
一如二如、二日三日、

いまだしばらくも
未だしばらくも

わするべからざるなり。
忘るべからざるなり。

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