【仏教用語/人物集 索引】

『典座教訓』7、一茎菜を拈じて、丈六身と作し

投稿日:1237年8月13日 更新日:

このことわりひつぜんなるすら、
この理必然なるすら、

なおいまだめいりょうならざるは、
なお未だ明了ならざるは、

そつにしぎふんぴしてそのやばの
卒に思議紛飛して其の野馬の

ごとく、じょうねんほんちしてりんえんに
如く、情念奔馳して林猿に

おなじきよってなり。
同じき由ってなり。

もしかのえんばをして
若し彼の猿馬をして

いったんたいほへんしょうせしめば、
一旦退歩返照せしめば、

じねんにたじょういっぺんならん。これ
自然に打成一片ならん。是れ

すなわちもののしょてんをこうむるとも、
乃ち物の所転を被るとも、

よくそのものをてんずるのしゅだんな
能く其の物を転ずるの手段な

り。このごとくちょうわじょうけつして、
り。此の如く調和淨潔して、

いちりょうがんをしっすることなかれ。
一眼両眼を失すること勿れ。

いっきょうさいをねんじて、
一茎菜を拈じて、

じょうろくしんとなし、じょうろくしんを
丈六身と作し、丈六身を

しょうしていっきょうさいとなす。
請して一茎菜と作す。

じんづうおよびへんげぶつじおよび
神通及び変化仏事及び

りしょうするものなり。すでにととのえ、
利生する者なり。已に調え、

ととのえおわってすでにべんじ、
調え了って已に弁じ、

べんじえてなへんをみしこのへんに
弁じ得て那辺を看し這辺に

やすき、くをならしかねをならし、
安き、鼓を鳴し鐘を鳴し、

しゅうにしたがいさんにしたがって、
衆に随い参に随って、

ちょうぼしんざん、
朝暮請参、

いちもきけつすることなかれ。
一も虧闕すること無れ。

しゃりにきゃらいして、
這裏に却来して、

じきにすべからくめをとじて
直にすべからく目を閉じて

どうりいくばくいんのたんい、
堂裏幾く員の単位、

ぜんしきんきゅうどくりょうとういくそう
前資勤旧独寮等幾く僧、

えんじゅ、あんろう、りょうかとうのそう
延寿、安老、寮暇等の僧、

いくこのひとかある、
幾箇の人か有る、

たんかにいくばんのうんすい、
旦過に幾板の雲水、

あんりにたしょうのひたいぞと
菴裏に多少の皮袋ぞと

たいかんすべし。
諦観すべし。

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