仏教寺院において一宗の開祖・祖師や寺院の開山・開基の像や位牌を祀った堂のことを御影堂といいます。宗派によって、開山堂、祖堂、大師堂、法華堂などと呼ばれる場合があります。真言宗の御影堂などでは、伽藍の中心から外れて建てられることが多いですが、日蓮宗では本堂と並ぶことが多く、浄土宗では御影堂が本堂であり、浄土真宗・真宗では本堂である阿弥陀堂と並んで建てられることが多くあります。
いずれにしても同じ宗派であっても、伽藍が整備された年代や寺院規模などにより違いがあります。御影堂であるからこの形で建てられているという見分けは、宗派を超えて見る場合は判断出来ません。ちなみに、例にあげた東本願寺の御影堂は、木造建築では日本最大(面積)で、世界で見てもトップレベルの大きさです。
(御影堂 東本願寺)
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