ぐーいっさいくーどく
具一切功徳
じーげんじーしゅじょう
慈眼視衆生
ふくじゅかいむーりょう
福聚海無量
ぜーこーおうちょうらい
是故応頂礼
▼ 現代語訳
全ての徳を完成させ、全ての人間に慈悲の眼を持ち、徳の化身であり、徳の大海である観世音を礼拝せよ。
(次に、漢訳では省略されている部分の現代語訳)
彼は世の人々に憐れみを垂れ、未来において仏となるであろう。
あらゆる苦悩と恐怖と憂いを滅す観世音をわたしは礼拝する。
世自在王(ロケーシュヴァラ・ラージャ)を指導者とした僧の法蔵(ダルマーカラ)は、世間から供養されて、幾百劫という多年の間修行して、汚れない最上の悟りに到達して無量光如来(アミターバ)となった。
観世音は無量光如来の右側あるいは左側に立ち、かの仏を扇ぎつつ、幻に等しい一切の国土において、仏に香を供養した。
西方に、幸福の鉱脈である汚れない極楽世界がある。
そこに、今、無量光如来は人間の御者として住む。
そして、そこには女性は生まれることなく、性交の慣習は全くない。
汚れの無い仏の実子たちは、そこに自然に産まれて、蓮華の胎内に坐る。
かの無量光如来は、汚れなく心地よい蓮華の胎内にて、獅子座に腰をおろして、シャーラ王(ヒンドゥーのヴィシュヌ神)のように輝く。
彼はまたこの世の指導者として三界に匹敵する者はいない。わたしはかの仏を讃嘆して、「速やかに福徳を積んであなたのように最も勝れた人間(仏)となりたい」と祈念する。
※このページは学問的な正確性を追求するものではありません。前知識のない一般の方でも「読んでみよう!」と思ってもらえるよう、より分かりやすく読み進めるために編集しています。漢字をひらがなに、旧字体を新字体に、送り仮名を現代表記に、( )にふりがなをつけるなど、原文に忠実ではない場合があります。
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