阿弥陀仏(あみだぶつ)

投稿日:2020年9月10日 更新日:

 
西方極楽浄土(さいほうごくらくじょうど)の中心にいる仏です。もともとの梵名は「アミターバ」あるいは「アミターユス」 といい、それを音写して「阿弥陀」、漢訳して無量光、無量寿とも呼ばれます。阿弥陀如来と呼ぶ場合もあり、如来とは悟りを開いた仏の姿です。また、略して、弥陀仏とも呼ばれることもあります。

浄土教の本尊で、現在も説法し、衆生(人間をふくむ全ての生き物)を救う活動を続けています。日本では、浄土信仰の勢いが盛んになるにともない、彫刻・図像の制作が行われ、平安時代中期以後、浄土美術の中心となりました。(→ 阿弥陀如来像

10円玉のデザインに採用されている平等院鳳凰堂(びょうどういんほうおうどう)は世界文化遺産に登録とうろくされていますが、その本尊は阿弥陀仏です。平等院鳳凰堂は、藤原頼通が、この世に極楽浄土(ごくらくじょうど)の様子をつくろうとして建てたもので、 堂には 阿弥陀仏の像が安置され、周りの壁には、阿弥陀仏が人々を救うために迎えにくる様子が描がかれています。


(木造阿弥陀如来坐像 平等院鳳凰堂安置)

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