十二因縁(じゅうにいんねん)
十二因縁とは、人間の苦しみ、悩みがいかにして成立するかということを考察し、その原因を追究して十二の項目(無明、行、識、名色、六処、触、受、愛、取、有、生、老死)の系列を立てたものです。存在の基本的構造の十二区分。縁起の理法を十二の項目に分けて説いたもの。また、後代の解釈によると、衆生が過去の業によって現世の果報を受け、また現世の業によって未来の果報を受ける因果の関係性を十二に分類して説いたもの。十二縁起。十二縁法。十二縁門。十二支縁起。十二輪。①無明(むみょう)とは無知のこと。煩悩の根本。迷いの中にいること。②行(ぎょう)とは、生活作用、潜在的形成力、志向作用。物事がそのようになる力のこと。③...