【仏教用語/人物集 索引】

『伝光録』第二十四祖。師子尊者。

投稿日:2004年1月12日 更新日:

【本則】

第二十四祖。師子尊者。問二十三祖曰。我欲求道。当何用心。祖曰。汝若求道無所用心。師曰。既無用心。誰作仏事。祖曰。汝若有用。即非功徳。汝若無作即是仏事。経曰。我所作功徳而無我所故。師聞是言已即入仏恵。

【機縁】

師者中印度之人也。姓婆羅門。本学異道。博達強記也。後参二十三祖。有今問答。直当無所用心処頓入仏恵。時二十三祖忽指東北問曰。是何氣象。師曰。我見氣如白虹貫乎天地。復有黒氣五道。横亙其中。祖曰。其兆云何。師曰。莫可知矣。祖曰。吾滅後五十年。北天竺国当有難起。嬰在汝身。雖如是汝伝持吾法宝。可化未来際。時に師この密記をうけ。すなはち罽賓国に行化す。すなはち婆舍斯多を接して謂之曰。吾師密有懸記難ありて我が身にかからんと。いやしくもまぬかるべからず。ゆへにわれここにとどまらん。なんぢまさにわが道を持し。他国にゆきて演化すべしと。衣法ともにさづく。時に罽賓国王仏法を帰敬することふかしといへども。なをこれ有相にとどこほる。然もかの国に有外道二人。一名摩目多。二名都落遮。学者幻法欲共謀乱。乃盜為釈子形像潜入王宮。且曰。不成即罪帰仏子。乃至事既敗。王果怒曰。吾素帰心三宝。何乃搆害一至于斯。即命破毀伽藍。袪除釈衆。又自秉剣至師子尊者所。問曰。師得蘊空否。師曰。已得蘊空。王曰。離生死否。師曰。已離生死。王曰。既離生死可施我頭。師曰。身非我有。何惜於頭。王即揮刃断師頭。涌白乳高数尺。王之右臂旋亦墮地。七日而終。師始終如是。

【拈提】

其最初師資相見時。先問曰。我欲求道。当何用心。祖曰。汝若求道無所用心。真実に求道せんとき道あに用心にかかはるべけんや。死此生彼。処処に道をこころざし。法をもとむとも。いまその実帰なきことは。もとこの心をもちいるによりてなり。然るに頓に仏恵に相応せんことをおもはば。ただ四倒三毒をはなるるのみにあらず。またすべからく三身四智をも離却すべし。恁麼に游踐する時。はたして凡夫地にも安排しがたし。また仏位にも敬重しがたし。はるかに聖凡の情域をこへ。すみやかに異同の論量をはなる。ゆへにいふ。玄妙のところ仏祖なをいたりがたし。ただ仏祖いたりがたきのみにあらず。もとよりこのところを論する時。仏祖卒に存せず。恁麼の田地にいたるを実に求道の為体なりとす。もしいまだかくのごとくならざれは。たとひ天華をあめふらし。大地を動じ。心性と説き玄妙と談ずとも。真箇の妙道にをきて。毫髮もうかがひみることなし。然も諸禅徳。恁麼幽玄のところに証到して。列祖荷擔の事を分明にすべし。些子の道理を説得せんとするに。例によりて卑語あり。要聞麼。

【頒古】

若欲顯空須莫覆。冲虚浄泊本来明。

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