仏教を本気で学ぶ

仏教を本気で学ぶ

栄西禅師が南宋でどの流派の印可を得たか?

仏教を本気で学ぶ

大衆(だいしゅ)

大衆とは、大勢の人々の集まり、大勢の仲間、特に出家修行者である比丘の集団のことです。5人もしくは5人以上の比丘が和合しているのを梵語(サンスクリット語)のsamgha、もしくは、巴語(パーリ語)のSangha(サンガ)を音写して「僧伽」といい、漢訳で「衆」ということから大衆となっています。場合により「だいしゅう」「たいしゅう」と読まれることもあります。・「自ら僧に帰依したてまつる。まさに願わくは衆生と共に、大衆を統理して、一切無碍ならん。」(帰依)天台宗では、教団の本来の構成員である学生(がくしょう)のことをいいます。禅宗では、修行道場にとどまっている多くの修行僧のことをいいます。・「念誦の法...
仏教を本気で学ぶ

糞掃衣(ふんぞうえ)

糞掃衣とは、塵埃のことで、その中から拾い集めたぼろ切れを洗い、縫い合わせた衣のことをいいます。元々、出家者はこのような衣を身につけており、袈裟として、もっとも理想的なものとして尊重されます。梵語(サンスクリット語)、巴語(パーリ語) paṃsukūla パンスクーラ、paṃsu(「糞掃」と音写する)・「糞掃衣をまとい、痩せて、血管があらわれ、ひとり林の中にあって瞑想する人、彼を我はバラモンと呼ぶ。」(ダンマパダ 395偈)<< 戻る
仏教を本気で学ぶ

無漏(むろ)

無漏とは、人間の肉体的に外に漏れ出る不浄物がないことです。また、人間の精神的に煩悩のけがれのないことをいいます。汚れのないこと、煩悩のなくなった境地をいいます。つまり、修行者としての最終段階である阿羅漢果に達することです。有漏の対。煩悩を無くし、人格を完成することを無漏や無尽(むじん)といいます。梵語(サンスクリット語) anāsrava アナースラバ巴語(パーリ語) anasava・「その人の汚れは消え失せ、食物をむさぼらず、その人の解脱の境地は空にして無相であるならば、彼の足跡は知り難い。空飛ぶ鳥の迹の知り難いように。」(ダンマパダ 93偈)<< 戻る
仏教を本気で学ぶ

直歳(しっすい)

直歳とは、寺の修理、器物の整備などの労務を担います。六知事の一つ。・「いわゆる知事とは、都寺、監寺、副寺、維那、典座、直歳あり。味数議定し了らば、方丈衆寮等の厳浄牌に書呈せよ。」(『典座教訓』2、心が整えば味も整う)<< 戻る
仏教を本気で学ぶ

知恩院の1633年の火災で焼失したのは次のうちどれか?

仏教を本気で学ぶ

道元禅師が中国から帰国後直ちに書かれた書物は?

仏教を本気で学ぶ

鑑真について間違っているものは?

仏教を本気で学ぶ

鎌倉五山で正しいものはどれか?

仏教を本気で学ぶ

日本の曹洞宗の大本山としてはじめに官寺として認められたのはどこか?

仏教を本気で学ぶ

空海上人が嵯峨天皇より賜わった場所は?

仏教を本気で学ぶ

法隆寺は聖徳宗だが元々はどの宗派に属していたか?

仏教を本気で学ぶ

維那(いのう/いな)

維那とは、修行僧の監督、修行道場内の庶務を担います。六知事の一つ。・「念誦の法は、大衆集定ののち、住持人まづ焼香す。つぎに知事、頭首、焼香す。浴仏のときの焼香の法のごとし。つぎに維那、くらゐより正面にいでて、まづ住持人を問訊して、つぎに土地堂にむかうて問訊して、おもてをきたにして、土地堂にむかうて念誦す。」(「正法眼蔵」安居)・「いわゆる知事とは、都寺、監寺、副寺、維那、典座、直歳あり。味数議定し了らば、方丈衆寮等の厳浄牌に書呈せよ。」(『典座教訓』2、心が整えば味も整う)<< 戻る
仏教を本気で学ぶ

知恩院の三門は三解脱門を意味しますがその内容に当てはまらないものは?

仏教を本気で学ぶ

1186年、勝林院で天台座主顕真法印の発起により法然上人が行った会合は?

仏教を本気で学ぶ

有為(うい)

有為とは、つくられたものということです。因縁によってつくられた生滅変化するもののことです。⇔無為。・「虚空には足跡が無く、外面的なことを気にかけるならば、道の人ではない。造り出された現象が常住であることは有り得ない。真理を悟った人々(ブッダ)は、動揺することがない。」(ダンマパダ 255偈)<< 戻る
仏教を本気で学ぶ

一枚起請文について正しい説明はどれか?

仏教を本気で学ぶ

無為(むい)

無為とは、つくられたものでないもののことです。種々の原因・条件(因縁)によって生成されたものではない存在のことです。因果関係を離れている存在であり、成立・破壊を超えた超時間的な存在であり、生滅変化を超えた常住絶対の真実のことを指します。⇔有為。無為は涅槃の異名とされています。大乗仏教では真如そのものと同一視されています。唯識説では空と同一視されています。上座部仏教のアビダルマ教学では、虚空無為・択滅無為・非択滅無為の三種があると説かれています。中国の仏教、特に禅宗などでは、一切のものに対して、捕らわれたり求めたりする心を捨てて、淡々として仏道に徹していくこと、何もなくひっそりとしていて、全ての...
仏教を本気で学ぶ

バーミヤン石窟・世界最大の大仏立像の爆破

バーミヤン石窟(せっくつ)はアフガニスタン東部のヒンドゥクシュ山脈中にある石窟寺院群です。中央アジア・インド・ペルシャ(今のイラン)をむすぶ交通の要所で、数百の仏教石窟が開かれました。5世紀ころつくられた高さ55mと38mの大仏がありましたが、2001年3月12日にイスラム過激派勢力によって爆破破壊されました。唐(中国)の僧・玄奘(げんじょう)もここをおとずれました。<< 戻る
仏教を本気で学ぶ

空海上人の入滅後、本末争いが起こったが本山になったのは?

仏教を本気で学ぶ

当初の金剛峯寺伽藍が完成したのはいつの頃か?

仏教を本気で学ぶ

道元禅師が食事をテーマに書いた書物は何か?

仏教を本気で学ぶ

高野攻めを実行した政治家は?

仏教を本気で学ぶ

高野山の女人禁制がとかれた時代は?

仏教を本気で学ぶ

道心(どうしん)

道心とは、悟りを求める心、または、悟りを得た人が他の人々を悟らせる心をいいます。自利利他の心。菩提心。・「仏道をもとむるには、まづ道心をさきとすべし。道心のありやう、しれる人まれなり。あきらかにしれらん人に問ふべし。」(「正法眼蔵」道心)・「学道の人も、初めより道心なくとも、ただ強いて道を好み学せば、終には真の道心も起るべきなり。」(『正法眼蔵随聞記』5、古人云く、聞くべし見るべし)・「国の宝とは何物ぞ、宝とは道心なり。道心ある人を名づけて国宝と為す。」(天台法華宗年分学生式)関連:道心者。無道心。<< 戻る
仏教を本気で学ぶ

道心者(どうしんしゃ)

道心者とは、仏道に精進する人、また、道心があって修行する在家の修行者をいいます。・「道心者と云うは、昔より三国皆貧にして身を苦しめ、つづまやかにして慈あり道あるを真の行者と云うなり。」(『正法眼蔵随聞記』38、唐の太宗の時)<< 戻る
仏教を本気で学ぶ

無道心(むどうしん)

無道心とは、悟りを求める道心のないこと、菩提心のないことをいいます。・「無道心の者、仮名に僧堂に居するは、半時片時なりともなお眠るべし。道心あって修行の志あらんは、長からんにつけ喜び修せんずるなり。」(『正法眼蔵随聞記』56、我れ大宋天童禅院に居せし時)・「無智の道心、始終退する事多し。智慧ある人、無道心なれどもついに道心をおこすなり。当世現証是れ多し。しかあれば、先ず道心の有無をいわず、学道勤労すべきなり。」(『正法眼蔵随聞記』88、僧問うて云く、智者の無道心なると)<< 戻る
仏教を本気で学ぶ

真言八祖(しんごんはっそ)

真言八祖とは、真言密教における8人の祖師のことです。付法の八祖、伝持の八祖という真言密教には2つの八祖があります。いずれの系譜も日本真言宗の宗祖となる空海に帰結します。付法の八祖は、教えの系譜として、①大日如来、②金剛薩埵、③龍猛、④龍智、⑤金剛智、⑥不空、⑦恵果、⑧空海伝持の八祖は、日本に伝わるまでの歴史に関わった系譜として、①龍猛、②龍智、③金剛智、④不空、⑤善無畏、⑥一行、⑦恵果、⑧空海<< 戻る
仏教を本気で学ぶ

付法の八祖(ふほうのはっそ)

付法の八祖とは、真言八祖のうち、教えの系譜です。そのうち、大日如来と金剛薩埵は実在しない人物です。①大日如来(だいにちにょらい)大宇宙の根源、密教の教主。②金剛薩埵(こんごうさった)大日如来の直弟子で説法を聞き衆生に伝える。③龍猛(ナーガールジュナ)金剛薩埵から密教経典を授かる。④龍智(ナーガボーディ)龍猛から密教を伝授される。⑤金剛智(こんごうち)インドで龍智から密教を学んで唐に渡り「金剛頂経」を伝える。⑥不空(ふくう)西域生まれ。貿易商の叔父に連れられ、唐の長安で金剛智に師仕し「金剛頂経」を翻訳。⑦恵果(けいか)中国人僧侶。金剛界・胎蔵界両部の密教を受け継ぐ。⑧空海(くうかい)恵果より金剛...
仏教を本気で学ぶ

伝持の八祖(でんじのはっそ)

伝持の八祖とは、真言八祖のうち、真言密教が日本に伝わるまでの歴史に関わった実在する人物の系譜です。以下一覧の( )内は造形された場合の一般的によく見られる持物や印。①龍猛(ナーガールジュナ)金剛薩埵から密教経典を授かる。(三鈷杵を右手に持っている。)②龍智(ナーガボーディ)龍猛から密教を伝授される。(経文を右手に持っている。)③金剛智(こんごうち)インドで龍智から密教を学んで唐に渡り「金剛頂経」を伝える。(数珠を右手に持っている。)④不空(ふくう)西域生まれ。貿易商の叔父に連れられ、唐の長安で金剛智に師仕し「金剛頂経」を翻訳。(外縛印を結んでいる。)⑤善無畏(ぜんむい)インド生まれ。大乗仏教を...
仏教を本気で学ぶ

釈迦族(しゃかぞく)

釈迦族とは、お釈迦様の出身種族の名前です。釈迦とは、シャーキヤ族、またはその領国のシャーキヤ国を指す名称でもあります。釈迦はシャーキヤを音写したものです。釈迦牟尼。釋迦族。梵語(サンスクリット語) Śākya シャーキヤ शाक्य巴語(パーリ語)・「姓に関しては太陽の裔といい、種族に関しては釈迦族といいます。王さまよ。私はその家から出家したのです。欲望をかなえるためではありません。」(スッタニパータ 423偈)<< 戻る
仏教を本気で学ぶ

五着(ごじゃく)

五着とは、執着を起こさせるもとである、貪り・怒り・迷妄・高慢・誤った見解の五つのことです。・「五つの束縛を断て。五つの束縛を捨てよ。さらに五つの働きを修めよ。五つの執著を超えた修行僧は、激流を渡った者と呼ばれる。」(ダンマパダ 370偈)<< 戻る