-
直歳(しっすい)
直歳とは、寺の修理、器物の整備などの労務を担います。六知事の一つ。 ・「いわゆる知事とは、都寺、監寺、副寺、維那、典座、直歳あり。味数議定し了らば、方丈衆寮等の厳浄牌に書呈せよ。」(『典座教訓』2、心 ...
-
維那(いのう/いな)
維那とは、修行僧の監督、修行道場内の庶務を担います。六知事の一つ。 ・「念誦の法は、大衆集定ののち、住持人まづ焼香す。つぎに知事、頭首、焼香す。浴仏のときの焼香の法のごとし。つぎに維那、くらゐより正面 ...
-
有為(うい)
有為とは、つくられたものということです。因縁によってつくられた生滅変化するもののことです。⇔無為。 ・「虚空には足跡が無く、外面的なことを気にかけるならば、道の人ではない。造り出された現象が常住である ...
-
無為(むい)
無為とは、つくられたものでないもののことです。種々の原因・条件(因縁)によって生成されたものではない存在のことです。因果関係を離れている存在であり、成立・破壊を超えた超時間的な存在であり、生滅変化を超 ...
-
バーミヤン石窟・世界最大の大仏立像の爆破
バーミヤン石窟(せっくつ)はアフガニスタン東部のヒンドゥクシュ山脈中にある石窟寺院群です。中央アジア・インド・ペルシャ(今のイラン)をむすぶ交通の要所で、数百の仏教石窟が開かれました。5 ...
-
道心(どうしん)
道心とは、悟りを求める心、または、悟りを得た人が他の人々を悟らせる心をいいます。自利利他の心。菩提心。 ・「仏道をもとむるには、まづ道心をさきとすべし。道心のありやう、しれる人まれなり。あきらかにしれ ...
-
道心者(どうしんしゃ)
道心者とは、仏道に精進する人、また、道心があって修行する在家の修行者をいいます。 ・「道心者と云うは、昔より三国皆貧にして身を苦しめ、つづまやかにして慈あり道あるを真の行者と云うなり。」(『正法眼蔵随 ...
-
無道心(むどうしん)
無道心とは、悟りを求める道心のないこと、菩提心のないことをいいます。 ・「無道心の者、仮名に僧堂に居するは、半時片時なりともなお眠るべし。道心あって修行の志あらんは、長からんにつけ喜び修せんずるなり。 ...
-
伝持の八祖(でんじのはっそ)
伝持の八祖とは、真言八祖のうち、真言密教が日本に伝わるまでの歴史に関わった実在する人物の系譜です。以下一覧の( )内は造形された場合の一般的によく見られる持物や印。 ①龍猛(ナーガールジュナ)金剛薩埵 ...
-
真言八祖(しんごんはっそ)
真言八祖とは、真言密教における8人の祖師のことです。付法の八祖、伝持の八祖という真言密教には2つの八祖があります。いずれの系譜も日本真言宗の宗祖となる空海に帰結します。 付法の八祖は、教えの系譜として ...
-
付法の八祖(ふほうのはっそ)
付法の八祖とは、真言八祖のうち、教えの系譜です。そのうち、大日如来と金剛薩埵は実在しない人物です。 ①大日如来(だいにちにょらい)大宇宙の根源、密教の教主。 ②金剛薩埵(こんごうさった)大日如来の直弟 ...
-
釈迦族(しゃかぞく)
釈迦族とは、お釈迦様の出身種族の名前です。釈迦とは、シャーキヤ族、またはその領国のシャーキヤ国を指す名称でもあります。釈迦はシャーキヤを音写したものです。釈迦牟尼。釋迦族。 梵語(サンスクリット語) ...
-
五着(ごじゃく)
五着とは、執着を起こさせるもとである、貪り・怒り・迷妄・高慢・誤った見解の五つのことです。 ・「五つの束縛を断て。五つの束縛を捨てよ。さらに五つの働きを修めよ。五つの執著を超えた修行僧は、激流を渡った ...
-
五根(ごこん)
五根とは、悟りを得るための五つの力または可能力のことです。信・精進(勤)・念・定・慧の五つ。諸々の善いことを生ぜしめる根本であることから五根といいます。信根・精進根・念根・定根・慧根。五勝根ともいいま ...
-
無願(むがん)
無願とは、欲求や目的などの特別な願を持たないことで、欲望を離脱した状態です。また、三解脱門の1つに数えられます。 梵語(サンスクリット語) apranidhana 巴語(パーリ語) apranihit ...
-
三解脱門(さんげだつもん)
三解脱門とは、空、無相、無願の三種の禅定の名称です。悟りに通ずる三つの道。禅定(三昧)の三つの目標。悟りの境地に至るための三つの解脱門です。 略して、解脱門(げだつもん)、三解脱(さんげだつ)ともいい ...