【仏教用語/人物集 索引】

無為(むい)

投稿日:2001年3月15日 更新日:

無為とは、つくられたものでないもののことです。種々の原因・条件(因縁)によって生成されたものではない存在のことです。因果関係を離れている存在であり、成立・破壊を超えた超時間的な存在であり、生滅変化を超えた常住絶対の真実のことを指します。⇔有為

無為は涅槃の異名とされています。大乗仏教では真如そのものと同一視されています。唯識説ではと同一視されています。上座部仏教のアビダルマ教学では、虚空無為・択滅無為・非択滅無為の三種があると説かれています。

中国の仏教、特に禅宗などでは、一切のものに対して、捕らわれたり求めたりする心を捨てて、淡々として仏道に徹していくこと、何もなくひっそりとしていて、全ての現象を越えているという意味で用いられています。

・「何ものかを信ずることなく、作られざるものを知り、生死の絆を絶ち、善悪を為すによしなく、欲求を捨て去った人、彼こそ実に最上の人である。」(ダンマパダ 97偈)

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