【仏教用語/人物集 索引】

身・口・意の三業(さんごう)

投稿日:2024年11月1日 更新日:

食べる、寝る、座る、立つ、歩く、走る。
身体で表すどんな動きも自分以外のものに影響を与えています。また、自分以外のものや環境から影響を受けて自分の身体が動いています。

言葉で表すどんなことも正しく伝わっているか、伝えたつもりになっていないか注意します。言葉は何かを仮に表したもので、完全なものではありません。

に表れるどんな想い・考えも偏っていないか、その想い・考えに囚われていないか注意します。心に表れたことに囚われると、言葉になり、身体の動きになります。そのような行為のことを業(ごう)といいます。

これらの、身体(身)、言葉(口)、心(意)を三業といいます。

例えば、地震や大雨などの災害支援ボランティアをすると意を決めて、具体的に言葉で誰かに相談したり、身体を動かし始めたとしましょう。

実際に動きながら、役に立っているならば続ければ良いし、役に立っていないならば調整します。そこで、ある一つの活動が終わった結果、役に立ったか判断します。役に立ったのであれば続ければ良いし、役に立たなかったのであれば、二度と行わないように反省します。

このように、続ける、調整、反省を繰り返しながら、自分の身口意(しん・く・い)に注意して、三業を整えて生きることで、自分の周りにも良い影響を与えることが出来ます。

失敗したら何もかも終わりだとか、失敗は悪だとか、成功しか認めないとか、ただ漠然と生きるとか、そういうことが人生でないはずです。自分一人で生きているのではなく、相手があり、他の物質があり、自分があるんだなと気付くことが大切です。身体で助け合い、言葉で語り合い、心で信じ合って生きることを心掛けたいものです。

関連:戒・定・慧の三学

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