ニガンタ・ナータプッタ(マハーヴィーラ/尼乾陀若提子/大勇)
ニガンタ・ナータプッタは、ジャイナ教の開祖でお釈迦様とほぼ同時代にマガダ国(摩訶陀国)周辺で活躍しました。『スッタニパータ【第3 大いなる章】6、サビヤ』に登場する仏教の側から見て異端だと見なされた六師外道の1人です。はじめはバラモン教の一派ニガンタ派で修行したため「ニガンタ」と称されていますが、修行期を経て従来のバラモンの教えに満足できずニガンタ派の教義からジャイナ教を確立し、以来「マハーヴィーラ」(偉大な勇者)の尊称でも知られています。また、ナータ族の出身であることからナータプッタ(ナータ族の子)と呼ばれました。ニガンタ・ナータプッタは、相対主義、苦行主義、要素実在説者で、霊魂は永遠不滅の...