仏教を本気で学ぶ

仏教用語/人物集 索引

このウェブサイトに出てくる仏教用語/人物を五十音順で探すことが出来ます。
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サールナート – ブッダが教えを説き始めた地(鹿野苑)

サールナートはブッダが教えを説き始めた地として仏教の四大聖地および八大聖地の一つに数えられます。その教えを説いた相手は五比丘だと伝えられています。サールナートのうち鹿野苑(ろくやおん)だったとされる場所は現在、インド政府によって整理され遺跡公園になっています。そこには、ブッダの初転法輪(しょてんぼうりん)の地に立つダーメーク・ストゥーパがあり(写真)、4頭の獅子像があしらわれているアショーカ王の石柱も出土し、インドの国章となっています。また、バラナシ(ベナレス)の北方約10kmに位置します。「スッタニパータ」には「仙人のあつまる所という名の林」という名で出てきます。・「生きとし生ける者の最上者...
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鹿子母講堂(ろくしもこうどう)

鹿子母講堂とは、お釈迦様のいた時代にあった精舎の一つです。東園鹿子母講堂、東園鹿子堂など記述に差異があります。コーサラ国(拘薩羅国)のミガーラ(鹿子)長者夫人であるヴィサーカーという女性の在家信者が寄進して建立された精舎です。ミガーラ長者と結婚した時に「我が母のようだ」と讃嘆されたことから、この夫人のことを「鹿子の母」「鹿子母」と呼ぶようになり、この精舎の名前になっています。舎衛城外の東部、祇園精舎の東に建立したことから東園鹿子母講堂、東園鹿子堂などというようになりました。・「わたしが聞いたところによると、ある時、尊師は、サーヴァッティー郊外の東園にあるミガーラ長者の母の宮殿の内にとどまってお...
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六師外道(ろくしげどう)

六師外道とは、お釈迦様とほぼ同時代にマガダ国(摩訶陀国)周辺で活躍した6名の思想家を仏教の側から見て異端だと見なし、まとめて指すための呼称です。『スッタニパータ【第3 大いなる章】6、サビヤ』に記されています。・プーラナ・カッサパ(不蘭那迦葉)・マッカリ・ゴーサーラ(末迦梨瞿舎利)・アジタ・ケーサカンバリ(阿耆多翅舎欽婆羅)・パクダ・カッチャーヤナ(迦羅鳩馱迦旃延)・サンジャヤ・ベーラッティプッタ(刪闍耶毘羅胝子)・ニガンタ・ナータプッタ(マハーヴィーラ/尼乾陀若提子/大勇)以上が六師外道に当たる思想家です。その時代、インドの都市部では、商工業者たちが貨幣経済によって栄えるようになり、それまで...
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臘八接心(ろうはつせっしん)

ここ数日ですっかり寒くなりましたね。つい最近まで秋を楽しんでいたと思えば、いつの間にか冬になっていたようです。そんな季節の変わり目ですが、12月8日はインドで修行僧ゴータマ・シッダッタが菩提樹のもとで悟りを開きブッダになった日とされています。悟りを開きブッダになったこの日のことを成道日(じょうどうび)といいます。悟りが開かれなければ今日の仏教は無いわけで、重要な日ということです。各地の寺院ではそれに伴う行事が行われます。成道日に因んだテレビなどが放映されないか調べてみたのですが、残念ながら日本では放映されないようです。キリスト教的なクリスマスやハロウィン、バレンタインデーがメディアでクローズア...
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六知事(ろくちじ)

六知事とは、禅院の住持を補佐する機関の都寺、監寺、副寺、維那、典座、直歳を任された6名の知事のことです。ここでいう知事的役割は禅院に限らず、ある程度の組織を運営していく上で必要な機能で、中国での禅院の繁栄以前のインドにもその役割はありました。六知事の構成内容や、以下の読み方は時代や宗派、寺院によって若干の違いがあるものとご理解ください。六つの機関の知事。6知事。①都寺(つうす)は、事務の全てを務め、寺全体の総監督を担います。②監寺(かんす)/監院(かんにん)は、都寺の次位にて寺の一切の事務を担います。③副寺(ふうす)は、都寺・監寺を補佐し、寺の金銭管理などの会計を担います。④維那(いのう/いな...
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六欲天(ろくよくてん)

六欲天とは、天上界の中でも人間界に近い階層で、財欲・色欲・飲食欲・名誉欲・睡眠欲などの五欲を持ったものの住む欲界の6つの天界のことをいいます。六天ともいい、人間界に近い階層から記載すると次の通りとなります。第1天 四大王衆天(しだいおうしゅてん)須弥山の中腹にあり、持国天・増長天・広目天・多聞天の四天王がいる場所。第2天 忉利天(とうりてん)須弥山の頂上にあり、三十三天とも呼ばれる。帝釈天のいる場所。第3天 夜摩天(やまてん)、焔摩天(えんまてん)ともいう。時に随って快楽を受くる世界。第4天 兜率天(とそつてん)、覩史多天(としたてん)ともいう。内院と外院があり、弥勒菩薩が内院で説法をしている...
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ビンビサーラ王の牢獄跡

インド・ビハール州のラージギルで仏教遺跡を巡っていた時のことです。はじめて来た土地勘のない場所で右へ左へと1人で探すのは大変でした。簡単な地図を片手に先日書いた竹林精舎に行こうとしていたところ、現地の人に「ここも仏教遺跡だ」と言われた場所の看板には「BIMBISAR JAIL」と書かれていました。「何のこっちゃ?」と思いながらも入っていくとガイドと名乗る男性(写真に写ってます)がいましたので、少し話を聞くと、はじめ聞き取りにくい英語を話していたのですが、結局、ヒンディ語で話してもらった方が理解できました。この場所はマガダ国王ビンビサーラが実子である阿闍世(アジャセ)によって閉じこめられた牢獄の...
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六十三種の異説

六十三種の異説とは、梵網経に説かれた六十二の異端説に、自己の身体が実在すると見なす見解(身見)を加えて六十三としています。・「智慧豊かな方よ。諸々の道の人の論争に捕らわれた、名称と文字と表象とにもとづいて起こった六十三種の異説を伏して、激流を渡りたもうた。」(スッタニパータ 538偈)<< 戻る
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六曜(ろくよう)

「結婚式は大安を選ぶ」とか「葬式は友引を避ける」など、筋目筋目で行われる大切な行事は日にちを選んで行われます。インドなどでは占い師に頼んだり、お坊さんに頼んだりして日にちを決めるようです。日本でもお坊さんに「いついつにしたらよいか」という相談はよくあることですが、カレンダーに「大安」「赤口」「先勝」「友引」「先負」「仏滅」というように示されているので、誰でも簡単に良い日を選べるようになっています。これを六曜(ろくよう)とか六星(ろくせい)、六輝(ろっき)といわれています。これは、暦日の考え方ですが、日の吉凶を示すために作られたもので、実は三国志に登場する蜀の劉備の軍師であった諸葛孔明が日の吉凶...
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喜心・老心・大心(きしん・ろうしん・だいしん)の三心(さんしん)

喜心・老心・大心の三心とは、労働する時の重要な心構えを表しています。「喜心」とは、喜んで物事に取り組む心です。例えば食事を作る役割にあるならば、食事を作ることのできる巡り合わせの因縁を感謝し、自分だけのためでなくて、他人のためになること、さらには他人の利益につながることを喜んでする。分け隔てなく物事に勉める喜悦の心を表します。「老心」とは、物をいたわる心です。父母が切々と子どもを思い、自身の寒さや熱さをかまうことなく、子どものすこやかなことを願いながら、いつくしみ育てるような親切心を表します。「大心」とは、偏りのない心です。そびえ立つ山や果てしなく広がる大海のように、高く広い思いを持ち、一方に...
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六入(ろくにゅう)

六入とは、精神活動がそれを通じて起こる六つの領域で、対象をとらえる六つの場(眼、耳、鼻、舌、身、意)です。心と五官。内の六入とは六根、外の六入とは六境を意味し、合わせて十二入(または十二処)といいます。六つの感受機能。十二因縁の第五支。六入処(ろくにゅうしょ)、六処(ろくしょ)ともいいます。6入。・「雪山に住むものよ。六つのもの(眼、耳、鼻、舌、身、意)があるとき世界が生起し、六つのものに対して親しみ愛し、世界は六つのものに執著しており、世界は六つのものに悩まされている。」(スッタニパータ 169偈)<< 戻る
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六識(ろくしき)

六識とは、眼・耳・鼻・舌・身・意の六種の認識の働きです。眼・耳・鼻・舌・身・意の六根を拠り所として、色(形あるもの)・声・香・味・触(ふれられるもの)・法(概念や直観の対象)の六境に対し、見・聞・嗅・味・触・知の了別作用をするところの眼識・耳識・鼻識・舌識・身識・意識をいいます。これら識と境と根との三つが同時に存在することが必要とされます。三科の一つ。十八界の一つ。6識。<< 戻る
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六根(ろっこん)

六根とは、六つの機官、六つの感覚機官、六つの認識能力のことです。視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚の五つの感覚機官と、認識し、思考する心との六つ、眼・耳・鼻・舌・身・意のことです。三科の一つ。十八界の一つ。6根。根は認識機官を意味します。眼・耳・鼻・舌・身・意が、その対象に対して感覚・認識作用をする場合、その拠り所となる作用を有するものです。それは、視覚機官(視神経)とそれによる資格能力(眼根)、以下、聴覚(耳根)・嗅覚(鼻根)・味覚(舌根)、それと触覚機官や触覚能力(身根)の五根と、また思惟機官とその能力(意根)とを合わせて六根となります。六根は主観に属するから六内処、六境は客観に属するため六外処...
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六境(ろっきょう)

六境とは、六根の六種類の対象で、色(形と色)・声・香・味・触(身体で触れて知覚されるもの)・法(意識の思考対象)です。三科の一つ。十八界の一つ。6境。認識作用の対象を境といいますが、特に五官(眼・耳・鼻・舌・身)と意の対境としての、色境(眼による認識)・声境(耳による声の認識)・香境(鼻による香の認識)・味境(舌による味の認識)・触境(身体による触認識)と、法境(意識による思考対象)をいいます。肉体と思考との作用の対象を総括して六境とし、しかも前五識も意識によって認識されるとするのが仏教の特色です。六境は客観に属するため六外処、六根は主観に属するから六内処ともいわれます。①色境(しききょう)は...
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六味(ろくみ)

六味とは、すっぱい・甘い・苦い・辛い・塩辛い・淡いの六つの味のことです。6味。・酸味/酢味・甘味・苦味・辛味・鹹味(かんみ)/塩味・淡味/薄味・「『禅苑清規』に云く、「六味精ならず、三徳給らざるは、典座の衆に奉する所以にあらず」と。先ず米を看んとして便ち砂を看、先ず砂を看んとして便ち米を看る。審細に看来り看去って、放心すべからずんば、自然に三徳円満し、六味倶に備らん。」(『典座教訓』3、米を洗うことも修行のうち)<< 戻る
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六界(ろっかい)

①六界とは、地界・水界・火界・風界・空界・識界の六つ。万有の構成要素。界とは要素の意味です。六大ともいいます。②六界とは、眼識界・耳識界・鼻識界・舌識界・身識界・意識界の六つ。③六界とは、六根、または六入、または六識をいいます。6界。<< 戻る
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六物(ろくもつ)

六物とは、大衣、上衣、中衣、鉢、臥具、水差しの袋の6つの日用品のことです。修行僧が常備することを許された生活用具で、その内の大衣、上衣、中衣、鉢の4種は三衣一鉢と呼ばれます。最古層の仏教テキストに「財を貯えることなく」等々の表現がよく出てきますが、この三衣一鉢や六物以外のものを貯えてはいけないということを示す言葉です。後代になって、時代背景や、環境の変化、また、世界各地に仏教が広がる過程でその内容は変化していきました。・「財を蓄えることなく、食物についてその本性を知り、その人々の解脱の境地は空にして無相であるならば、彼らの行く路(足跡)は知り難い。空飛ぶ鳥の迹が知り難いように。」(ダンマパダ ...
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六道(ろくどう、りくどう)

六道とは、衆生が業(意志にもとづく生活行為)によって生死を繰り返す、地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上の六つの世界、あるいは境涯、生存状態のことです。迷いの世界、流転の場所、六趣、六界ともいいます。また、六道よりも古い時代、修羅を地獄におさめる五道(ごどう)の考え方もありました。①天道(てんどう、天上道、天界道とも)②人間道(にんげんどう)③修羅道(しゅらどう)④畜生道(ちくしょうどう)⑤餓鬼道(がきどう)⑥地獄道(じごくどう)梵語(サンスクリット語) ṣaḍgati巴語(パーリ語) chagati<< 戻る
人物

六角高頼(ろっかくたかより)

室町時代後期から戦国時代にかけての武将・守護大名。近江国守護、南近江の戦国大名。六角氏12代当主。生誕 命日 永正17年10月29日(1520年12月9日)竜光院殿嘉山宗椿<< 戻る
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スッタニパータ【第5 彼岸にいたる道の章】18、十六学生の質問の結語

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