仏教を本気で学ぶ

来迎(らいごう)- 来迎図

来迎とは、臨終の際に極楽浄土から阿弥陀如来が二十五菩薩と共に白雲に乗って、これから往生をとげようとする念仏の行者を迎えに来て極楽浄土に引き取ることです。その様子を描いたものを来迎図(らいごうず・らいこうず)といいます。「阿弥陀三尊」「往生要集」(絹本著色阿弥陀二十五菩薩来迎図・知恩院)絹本著色 145.1×154.5cm 鎌倉時代(13-14世紀)この知恩院の来迎図は特に「早来迎」と呼ばれます。その表現には、鎌倉後期仏画の特色が表れ、往生をとげようとする者が経巻を前に端然と坐すさまや、右上の虚空中に宝楼閣(ほうろうかく)が出現していることにより、往生の階梯の最上位である上品上生図(じょうぼんじ...
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仏教用語/人物集 索引

このウェブサイトに出てくる仏教用語/人物を五十音順で探すことが出来ます。
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十六羅漢(じゅうろくらかん)

十六羅漢とは、正法を護持しようと誓った十六人の羅漢(阿羅漢)のことです。『法住記』が漢訳(玄奘訳)されて以降、中国や日本で十六羅漢が描かれたり、十六羅漢像の造像が行われるようになりました。①賓度羅跋囉惰闍(びんどらばらだじゃ/Pindolabharadvaja)略称して賓頭盧(びんずる)尊者②迦諾迦伐蹉(かなかばっさ/Kanakavatsa)③迦諾迦跋釐堕闍(かなかばりだじゃ/Kanakabharadvaja)④蘇頻陀(そびんた/Subinda)⑤諾距羅(なくら/Nakula)⑥跋陀羅(ばっだら/Bhadra)⑦迦理迦(かりか/Kalika)⑧伐闍羅弗多羅(ばざらほったら/Vajraputra...
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ラトナギリ(多宝山)

この写真はインド・ビハール州のラージギルから北東へ5キロ程のところにあるラトナギリ(多宝山)からの眺めです。写真右下には霊鷲山(りょうじゅせん)も見えています。法華経など多くのお経に登場する聖地でもあります。ブッダはこの場所で多くの教えを説きました。山の中での修行や説法は、仏教がインドで生まれた昔からあったのでしょう。ラトナギリの山頂には、ヴィシュワ・シャンティ・ストゥーパがあり、日蓮宗系の日本山妙法寺が建立したものです。ラトナギリの山頂から霊鷲山へ降りていく参道も整備されているので、上り下りは多いものの歩いて行動できる範囲です。ラージギル周辺に来るまで、インド・ヒンドゥ語圏といえば平原が広が...
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ラージギル – ブッダ布教の地(王舎城)

ラージギルはブッダ布教の地として仏教の八大聖地の一つに数えられます。この一帯にはマガダ国の首都・王舎城(おうしゃじょう/ラージャグリハ)、仏教史上最初の寺院と考えられる竹林精舎(ちくりんしょうじゃ)、説法の舞台である霊鷲山(りょうじゅせん)、多宝山、第一結集が行われた七葉窟(ななようくつ)などの旧跡があります。また、ナーランダ大学まで15km、ブッダガヤまで70kmほどという位置関係です。ブッダが竹林精舎や霊鷲山に滞在した時代、ラージギルはビンビサーラ王(頻婆娑羅王・びんばしゃらおう)が統治するマガダ国の首都・王舎城(ラージャグリハ)といいました。また、この地でサンジャヤ(思想家、不可知論者、...
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螺髪(らほつ)

螺髪とは、パンチパーマのように丸まった仏像の髪の毛の名称です。仏の身体的特徴としてまとめられている三十二相のひとつで、毛上向相(もうじょうこうそう)という、身体の毛が上向きに生え右旋していて、紺青色を呈し柔軟であるという特徴を表しています。仏像がつくられる時には、巻き貝のような粒で表され、螺旋状(らせんじょう)の筋がつくことから螺髪といいます。また、彩色を施す場合には、青色を表現する為に群青色にされることが多いです。ただし、螺髪が歴史上のブッダの個人的特徴を表現したものという説はよく否定されます。螺髪の仏像が最も早く確認されているのは現在のところデリーの南々東150キロに位置するマトゥラー仏で...
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雷神(らいじん)

雷神とは、古代インドの自然現象を神格化した原初的な神で、仏教に取り入れられてからは千手観音菩薩の眷属である二十八部衆の傍らに風神と対になって表現される場合が多いようです。雷神は連鼓を打って天空をかける姿であることから、その像や図絵の造形も数個の小太鼓を肩より上方、あるいは頭上にささげる裸の力士形に表現されています。<< 戻る
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ラーフ

ラーフ(Rahu)はインド神話に出てくる鬼神。この鬼神が月や太陽を呑むので、月食や日食が起きると考えられていた。・「貪欲を離れ、諸々の感官を静かに保ち、月がラーフの捕われから脱したように捕われることのない人々、そのような人々にこそ適当な時に供物をささげよ。」(スッタニパータ 465偈)<< 戻る
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羅刹(らせつ)

羅刹とは、四天王眷属の八部鬼衆の一つで、羅刹天ともいい、羅刹鬼(らせつき)・速疾鬼(そくしつき)・可畏(かい)・捷疾鬼(しょうしつき)という訳名があります。インド神話においては鬼神ラークシャサといい、破壊と滅亡を司ります。また、集団の名であり、個別の神をさすものではありません。北方を守護する多聞天の眷属です。その姿は鎧を身につけ左手を剣印の印契を結び、右手に刀を持つ姿で描かれます。全身黒色で、髪の毛だけが赤い鬼とされます。『往生要集』(源信)は、目もあてられないほどむごたらしい地獄描写で有名ですが、そこでも羅刹は亡者を責める地獄の鬼として描かれています。<< 戻る
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ラマ教(らまきょう)

チベット・モンゴルを中心として行われている密教色(みっきょうしょく)の強い仏教。チベット仏教の俗称。ラマとはチベット語で「上人」「師」を意味し、それぞれの宗教上に成立する師をさします。仏・法・僧の三宝のほかにラマをも尊崇するのでラマ教といいます。チベットへの仏教の伝来はソンツェン・ガンポ王(6世紀ころ)の時代とされ、仏教と古来チベットにあった民間信仰のボン教とが融合したものがラマ教です。さらに8世紀には、インドからシャーンタラクシタが戒律を、パドマサンババが密教系仏教を伝えました。また、中国からは大乗和尚が大乗仏教を伝え、インド僧カマラシーラとの間で論争が行われました。この論争に敗北した中国仏...
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雑色宝華厳身仏(ざっしきほうけごんしんぶつ)

雑色宝華厳身仏とは、身体が宝の花で飾られた者という意味の上方の現在仏です。梵語では ratnakusumasampuspitagatra(ラトナ・クスマ・サンプシピタ・ガートラ)といいます。また、雑色宝華厳身如来と記述されることもあります。如来とは悟りを開いた仏の姿です。<< 戻る
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宝華徳仏(さらじゅおうぶつ)

宝華徳仏とは、宝の蓮花の様に美麗なという意味の上方の現在仏です。梵語では ratnotpalasri(ラトノートパラシュリー)といいます。また、宝華徳如来と記述されることもあります。如来とは悟りを開いた仏の姿です。<< 戻る
人物

ウッダカ・ラーマプッタ(優頭藍子)

ウッダカ・ラーマプッタは、古代インドの思想家で、お釈迦様が出家直後、悟りを得る前に師事した人物の1人です。出家直後はじめに師事したアーラーラ・カーラーマのもとを去り、次にウッダカ・ラーマプッタのもとを訪れ「非想非非想処(Naivasaṃjñānasaṃjnayatana)」の教えを聞くと、間もなくその境地を証得したので、ウッダカ・ラーマプッタはお釈迦様が自分と同じ境地を得たことを知ると、自分の弟子を共に率いていくことを要請しました。しかしお釈迦様はその境地は真の悟りを得る道ではないと覚り、ウッダカ・ラーマプッタのもとを去り、ウルヴェーラの苦行林(前正覚山)へ行き6年間の修行が始まります。<< ...
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『伝光録』第十六祖。羅睺羅多尊者。

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人物

頼山陽(らいさんよう)

大坂生まれの江戸時代後期の歴史家、思想家、漢詩人、文人。幼名は久太郎、名は襄、字は子成。山陽、三十六峯外史と号した。主著に『日本外史』があり、これは幕末の尊皇攘夷運動に影響を与え、日本史上のベストセラーとなった。生誕 安永9年12月27日(1781年1月21日)命日 天保3年9月23日(1832年10月16日)<< 戻る
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「正法眼蔵」礼拝得髄(らいはいとくずい)

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人物

羅睺羅多(らごらた)

インドの仏教僧。迦那提婆に就いて嗣法。弟子には僧伽難提がいる。Rāhulabhadra(ラーフラバドラ)、羅睺羅(らごら)、羅睺羅跋陀羅(らごらばっだら)とも表記されます。生誕 200年頃命日 300年頃<< 戻る
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スッタニパータ【第2 小なる章】11、ラーフラ

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八大聖地(はちだいせいち)

ブッダの弟子アーナンダがブッダの死が近づいた時に聞いたのが四大聖地ですが、仏教の開祖であるブッダに関する重要な8つの聖地の総称を八大聖地と呼びます。なお、ルンビニ、ブッダガヤー、サールナート、クシナガラは四大聖地と呼ばれています。■ルンビニ  ブッダが生まれた地(生誕)藍毘尼■ブッダガヤ  ブッダが悟りを開いた地(成道)仏陀伽邪■サールナート  ブッダが教えを説き始めた地(初転法輪)鹿野苑■ラージギル  ブッダ布教の地 王舎城■サヘート・マヘート  ブッダ布教の地 祇園精舎・舎衛城■サンカーシャ  ブッダ三道宝階降下の地 僧伽舎■ヴァイシャリ  ブッダ最後の旅の出発地 毘舎離■クシナガラ  ブ...
人物

ラーフラ(羅睺羅)

(羅睺羅尊者像・京都満福寺)ラーフラ(raahula、राहुल)、羅睺羅(らごら)、羅候羅、羅怙羅、羅云等ブッダの実子であり、十大弟子の一人で「密行第一」といわれています。厳密にいえば、後にブッダとなった出家する前の釈迦族の王子ゴータマ・シッダッタとヤソーダラ(耶輸陀羅)妃との間に授かった子どもです。意味は日食、月食など食を起こす魔神ラーフ(転じて障害をなすもの)等諸説ありますが、既に出家を決意していたシッダッタ王子にとって、子供の誕生は決意を鈍らせることになったと伝えられます。シッダッタ王子は29歳のとき国、身分を捨て、妻子をも残し出家します。6年後ブッダとなり、ある時、ブッダは生まれ故郷...