サンカーシャはブッダ三道宝階降下の地として仏教の八大聖地の一つに数えられます。音訳して僧伽舎(そうぎゃしゃ)とも書かれます。サヘート・マヘートにある祇園精舎の香堂(ガンダクティー)からブッダは生後7日目に死別した母マーヤー夫人に法を説くために忉利天(とうりてん・三十三天)へ昇天し、サンカーシャの地に降り立ったという三道宝階降下伝説が残されています。
忉利天で3ヶ月間、母マーヤー夫人に法を説いた後、三道の宝階を降下してサンカーシャの地に現れたと伝えられています。降下される時、三つの階段が築かれ中央の金の階段をブッダが、右側の白金の階段を白い払子(ほっす)を手にしたブラフマー神(梵天)が、左側の瑠璃の階段を天蓋(てんがい)をブッダにかざしたインドラ神(帝釈天)が、多くの天人たちを従えて降下されたといわれています。
最後の7段だけは消えずに残ったことから、アショーカ王がブッダの降臨を記念して階段があった場所にアショカピラー(石柱)と杜を建てたと伝えられています。
(サンカーシャの三道宝階降下レリーフ)
(サンカーシャのアショカピラー(象))
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