天蓋(てんがい)

投稿日:2020年9月23日 更新日:

 
天蓋とは、仏像や住職が座っている上部にかざされる長方形・六角形・八角形・円形など笠状の仏具です。寺院の本堂などの諸堂に祀られている仏像の上部には「仏天蓋」が、住職が座っている位置の上部には「人天蓋」が飾られいて、彫刻や装飾が施され堂内の荘厳具となっています。儀式などで僧侶に差しかけられる番傘も天蓋です。

天蓋は梵語で「チャトラ」といい、天に懸けられた蓋(かさ)のことです。もともとは、インドで強い日差しを避けるためにクシャトリヤ(王族・戦士階級)が使っていた傘蓋(さんがい)が元となっていて、帝釈天が常に天蓋を差し掛けてブッダに従ったという伝説が残されています。

初期仏教では仏舎利(ブッダの遺骨)への信仰が中心でしたが、次第に悟りの象徴である菩提樹仏足石(ぶっそくせき)、法輪(ほうりん)、ストゥーパ(塔)、貴人の象徴である傘蓋をもって表しました。ブッダがいた環境・背景で表現したということでしょう。仏像がつくられるようになると、天蓋は天井から吊るす装飾具となりました。

天蓋には3つの意味が込められています。尊い者を守るという意味、仏の徳が自ずから外に現れ出た徳そのものが天蓋であるという意味、天蓋に見合うような者になる・なって欲しいという意味です。寺院に行った際には、上部を見上げてみてください。

また、本堂中央に天蓋があり、その両脇には天蓋からは独立して幢幡(どうばん)や和幡・唐幡と呼ばれる荘厳具がある場合があります。もとは、王や将軍の軍旗などであったものから、魔の軍勢に対する法の王による降魔(ごうま)の象徴として現わされるようになったものです。


(總持寺・大祖堂・天蓋)

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