【仏教用語/人物集 索引】

ブッダ最後の旅【 第5章 】20、大善見王の物語

投稿日:1999年2月15日 更新日:

【 第5章 】

20、大善見王の物語


(2017年8月 管理人撮影/クシナガラ)

18 アーナンダよ。昔、大善見王という名の王がいた。正義を守る、法の王で、世界を支配する帝王であり、四辺に至るまで征服し、その国土の人民を安泰ならしめ、七つの宝をそなえていた。アーナンダよ。このクシナガラは大善見王の首都で、クサーヴァティーという名であった。長さは東西に渡って十二ヨージャナあり、幅は南北に渡って七ヨージャナあった。

アーナンダよ。クサーヴァティーという首都は栄え、富裕で、人民が多く、人々に満ち、食べ物も豊かであった。アーナンダよ。たとえば、アーラカマンダーと名づける神々の首都が栄え、富裕で、人民が多く、人々に満ち、食べ物も豊かであるように、クサーヴァティーという首都は栄え、富裕で、人民が多く、人々に満ち、食べ物も豊かであった。

アーナンダよ。クサーヴァティーという首都は、昼も夜も、十種の音声の絶えることが無かった。すなわち、象の響き、馬の響き、車の響き、太鼓の音、鼓の音、琵琶の音、歌声、ドラの音、手で打つ小饒(しょうにょう)の音、および第十に『食べなさい。飲みなさい。嚙みなさい』という声であった。」

⇒ 続きは 21、マッラ族への呼びかけ ⇒ 目次(はじめに戻る)

※このページは学問的な正確性を追求するものではありません。前知識のない一般の方でも「読んでみよう!」と思ってもらえるよう、より分かりやすく読み進めるために編集しています。漢字をひらがなに、旧字体を新字体に、送り仮名を現代表記に、( )にふりがなをつけるなど、原文に忠実ではない場合があります。

なお、底本としてパーリ語経典長部の『大般涅槃経』(マハー・パリニッバーナ・スッタンタ)を使用していますが、学問的な正確性を追求する場合、参考文献である『「ブッダ最後の旅」中村元訳 岩波文庫』を読むようおすすめします。なお、章題/節題は比較しやすいよう同じにしました。

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