【仏教用語/人物集 索引】

転輪王(てんりんおう)

投稿日:2022年10月9日 更新日:

転輪王とは、古代インドにおいて、全世界を統一すると考えられていた理想的な帝王のことです。古代インドにおいて輪は統治権の象徴とみなされていました。ここでいう輪とは、法輪のことです。転輪聖王ともいいます。

・「目ざめた人という語を聞くことは、世間においては難しいのである。ところで我々の聖典の中に偉人の相が三十二伝えられている。それを具えている偉人にはただ二つの途があるのみで、その他の途はありえない。第一に、もしも彼が在家の生活を営むならば、彼は転輪王となり、正義を守る正義の王として四方を征服して、国土人民を安定させ、七宝を具有するに至る。すなわち彼は輪という宝・象という宝・馬という宝・珠という宝・資産者という宝・及び第七に指揮者という宝が現われるのである。また彼には千人以上の子があり、みな勇敢で雄々しく、外敵をうち砕く。彼は、四海の果てるに至るまで、この大地を武力によらず刀剣を用いずに、正義によって征服して支配する。第二に、しかしながら、もしも彼が家から出て出家者となるならば、真の人・覚りを開いた人となり、世間における諸々の煩悩の覆いをとり除く」(スッタニパータ【第3 大いなる章】7、セーラ

・「あなたは転輪王(世界を支配する帝王)となって、戦車兵の主となり、四方を征服し、ジャンブ州(全インド)の支配者となるべきです。」(スッタニパータ 552偈

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