【仏教用語/人物集 索引】

仏の三十二相(さんじゅうにそう)

投稿日:2021年9月17日 更新日:

仏の身体的特徴としてまとめられている三十二相は経典により多少の相違がありますが、一般的なものは以下の通りです。原則として仏像及び仏画はこれにならって作成されています。仏像を見る際の参考にしてみてはいかがでしょうか。

1. 足下安平立相(そっかあんぺいりつそう)
足の裏が平らで安定している。地を歩くとき足裏と地と密着して、その間に髪の毛ほどの隙もない。(扁平足)

2. 足下二輪相(そっかにりんそう)
足の裏に法輪が現れている。仏足石はこれを表わしたもの。

3. 長指相(ちょうしそう)
指が繊細で長いこと。

4. 足跟広平相(そくこんこうへいそう)
足のかかとが広く平らかである。

5. 手足指縵網相(しゅそくまんもうそう)
手足の各指の間に、鳥の水かきのような金色の膜がある。

6. 手足柔軟相(しゅそくにゅうなんそう)
手足が柔らかで色が紅赤であること。

7. 足趺高満相(そくふこうまんそう)
足趺すなわち足の甲が亀の背のように厚く盛り上がっている。

8. 伊泥延腨相(いでいえんしつそう)
足のふくらはぎが鹿王のように円く微妙な形をしていること。伊泥延は鹿の一種。

9. 正立手摩膝相(しょうりゅうしゅましっそう)
正立(直立)したとき両手が膝に届き、手先が膝をなでるくらい長い。

10. 陰蔵相(おんぞうそう)
馬や象のように陰相が隠されていて、男根が目立たない。

11. 身広長等相(しんこうちょうとうそう)
身体の均整がとれている。

12. 毛上向相(もうじょうこうそう)
身体の毛が上向きに生え右旋している。しかも紺青色を呈し柔軟である。

13. 一一孔一毛相(いちいちこういちもうしょうそう)
身体の毛穴には全て一毛を生じ、その毛孔から微妙の香気を出し、毛の色は青瑠璃色である。

14. 金色相(こんじきそう)
身体手足全て黄金色に輝いている。

15. 丈光相(じょうこうそう)
身体から四方各一丈の光明を放って輝いている。。光背はこれを表す。

16. 細薄皮相(さいはくひそう)
皮膚が軟滑でいっさいの塵垢不浄を留めない。

17. 七処隆満相(しちしょりゅうまんそう)
両掌と両足の裏、両肩、うなじの七所の肉が円満で浄らかである。

18. 両腋下隆満相(りょうえきかりゅうまんそう)
両膝の下にも肉がついている。

19. 上身如獅子相(じょうしんにょししそう)
上半身に威厳があり、瑞厳なること獅子王のようである。

20. 大直身相(だいちょくしんそう)
身体が広大端正で比類がない。

21. 肩円満相(けんえんごうそう)
両肩の相が丸く豊かである。

22. 四十歯相(しじゅうしそう)
40本の歯を有りし、それらは雪のように白く清潔である。(常人は32歯)

23. 歯斉相(しせいそう)
歯はみな大きさが等しく、硬く密であり一本のように並びが美しい。

24. 牙白相(げはくそう)
40歯以外に四牙あり、とくに白く大きく鋭利堅固である。

25. 獅子頬相(ししきょうそう)
両頬が隆満して獅子王のようである。

26. 味中得上味相(みちゅうとくじょうみそう)
何を食べても食物のその最上の味を味わえる。

27. 大舌相(だいぜつそう)
舌が軟薄で広く長く、口から出すと髪の生え際にまで届く。しかも、口に入っても一杯にはならない。

28. 梵声相(ぼんじょうそう)
声は清浄で、聞く者をして得益無量ならしめ、しかも遠くまで聞える。

29. 真青眼相(しんせいがんそう)
眼は青い蓮華のように紺青である。

30. 牛眼瀟睫相(ぎゅうがんしょうそう)
まつげが長く整っていて乱れず牛王のようである。

31. 頂髻相(ちょうけいそう)
頭の頂の肉が隆起して髻(もとどり)の形を成している。肉髻(にくけい)の事。

32. 白毫相(びゃくごうそう)
眉間に右巻きの白毛があり、光明を放つ。


(小野洋一郎「ブッシメン!」より)

♯32相

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